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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第20話
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”幻焔計画”、ね。一昨年の内戦の裏で進められ、最後には”鉄血宰相”に奪われたという。」

トヴァルの推測を聞いて仲間達と共に血相を変えたエリオットは真剣な表情をし、レンは意味ありげな笑みを浮かべた。



「ああ、計画の内容はいまだ不明だがリベールやクロスベルでの前例もある。奴等の行動のすべてが、何かしらの形でそれに繋がってるのは間違いないだろう。おそらく、現れた人形兵器ってのもそのために用意された”駒”の一つだ。」

「ありそうな話だね。問題は、人形兵器を持ち出して連中が何を狙っているかだけど。」

トヴァルの推測に頷いたフィーの言葉を切っ掛けにリィン達はその場で少しの間黙って考え込んだ。

「……昨日の様子を見る限りたとえばアルトリザスを攻撃しようとしている感じじゃないよね。そんな事をしたら、さすがに正規軍だって動かないわけには行かないだろうし。」

「うん、そうであろうな。そもそも第Uに釘を刺している時点で彼らは見極めているのであろう。政府と貴族勢力の力関係と正規軍が介入するギリギリの一線を。」

「……そうだな。いずれにせよ、最大の手掛かりはあの大量の人形兵器になるだろう。昨夜にしてもそうだが―――そもそも彼らは、あれだけの数をどこから持ってきたんだろうか?」

エリオットとラウラの推測に頷いたリィンは考え込みながら疑問を口にした。

「……確かに。」

「まさか全然別の場所から”転位”させたとか……?」

「もしくはメンフィル帝国のように転位装置があるのかもしれませんわね……」

「まあ、実際内戦でも結社の連中は”転位”を使っていたからその可能性は十分にありえるな。」

「それを考えると何らかの転位装置、もしくは古代遺物(アーティファクト)の類を使っているかもしれませんね。」

「いや、さすがに結社とはいえそこまでの技術は無いはずだ。かと言って、奴等が持っていた”方舟”は4年前の”リベールの異変”にてメンフィルに奪われている。」

リィンの疑問にフィーが頷いている中それぞれ推測をしたエリオットとセレーネ、フォルデとステラのそれぞれの推測をトヴァルは否定し

「……ならばどこかに何らかの彼らの”陣”があるのではないか?人形兵器という戦力を忍ばせ、必要に応じて繰り出せる”拠点”が。」

「”拠点”か……」

「―――いい目のつけ所じゃねか。」

ラウラの言葉を聞いたリィンが考え込んだその時アガットが部屋に入って来た。



「え………」

「あ、貴方は……!」

「うふふ、出たわね、ロリコン。」

「ロリ……ッ!このクソガキ……!」

アガットの登場にエリオットが呆け、リィンが驚いている中小悪魔な笑みを浮かべて呟いたレンの言葉にリィン達が冷や汗を
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