原作編
朗報と悲報
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………………ねっ、眠い………。
やっぱり三徹はきつい……。
ラインハルトの奴はうん。
両眼が燃えてるなー。
それにしても一応情報通りで良かったー。
「敵をより奥深く誘いこむべきだ」
ラインハルトの決め台詞みたいだな。
その言葉。
クラウディアが聞いたらなんていうだろうか?
あーそれにしても眠い。
ラインハルトの声は美声だからなぁ。
??誰が俺の肩を揺すっている。
誰だろうと振り向くとにぃっこり笑ったジークでジークは俺の耳に顔を寄せると
「レオン。眠いなら寝てください。
それとラインハルト様が怒っていましたよ。」
と恐ろしいことを言いやがった。
俺は席を立つと
「申し訳ありませんが体調が優れないため失礼いたします。」
と言い部屋を出ていった。
去り際にオーベルシュタインが冷徹な瞳で見つめて来たのが妙に印象に残った。
この後アムリッツァ星域会戦 と呼ばれる戦争が起こった。
この戦いは帝国軍の勝利で幕を閉じたのだった。
そして、朗報と悲報が1つずつ彼らに届けられた。
朗報は皇帝が死んだというもの。
悲報は未だに眠り続けるクラウディアが誰かに誘拐されたというもの。
それを知らされたレオンはどう伝えるか悩みそのまま伝えることにした。
レオンはラインハルトの艦の居室にラインハルトとジーク(キルヒアイス)とオスカー殿を呼び沈痛な顔でこう伝えた。
「ラインハルト、ジーク、オスカー殿。朗報と悲報が1つずつあります。
どちらから聞きたいですか?」
と。
一方、拐われて現在進行形で行方不明のクラウディアは何故か目覚めていて
「ん〜ん?
………………ここ何処?
病院?いえ、違うわね、というかこんな病院あってたまるか!
ラインハルト兄上とティアナは??????
あの後一体どうなったの!」
と一人頭を悩ませていた。
ここが何処かもわからずに何年経ったかもわからない。
多分、何年も過ぎているという事は分かった。
あまりにも髪の長さがおかしかったから。
覚えているのは最後にラインハルトとティアナを庇い大怪我を負ってオスカー殿がなにかを言っている声だけ。
あの後どうなったか知りたいのに何もわからない。
身体を動かそうにも筋力が落ちているためか動かず
病院ぽく無いなんというか、俗っぽい豪華な部屋の天蓋付きのベッドで頭を悩ませるだけだった。
ついでに日頃信じていないオーディン神とか、日本の神とか、仏様とか、挙げ句の果てに外国のかつて地球時代に欧米を中心に栄えていた宗教にまでラインハルト兄上やアンネローゼ姉上、ティアナにヒルダ、オスカー殿、ジークとレオンの無事を祈りまくっていたので混乱は
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