105 靴下(てがかり)
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の家の入り口に続いている。
「もしかして、この家に・・・!?」
その時、永沢らしき声がその家から微かにこだました。
「あの、この家にきっといます!!」
リリィは共に行動していた女性に報告した。
「わかったわ!貴方は警察を呼んで!!」
女性は笹山に催促した。
「はい・・・、あ、来ました!!」
「え!?」
三人が向いた方向には警察官が三人現れた。
「ん?貴女方は・・・?
「私達はあそこにいる子達の友達です!助けに来たんです!!」
笹山は警察官達に訴えた。
「わ、わかった!私達で二人で抑えに行く。お前は無線で連絡しろ!!」
「わかった!」
二人の警官がチャイムを鳴らした。そして、ピストルを出して戸を開けた人物を脅した。そして手錠をかけ、中に入っていった。
その一方でもう一人の警官が無線で呼び掛けた。
「こちら入江派出所の野本、各務田出吉の隠れ家と思われる家を発見!!」
野本という警官はその家の番地を伝えた。
永沢は各務田に催促され、花輪の別荘の場所を吐こうとした。
「僕の父さんと母さんがいる花輪クンの別荘は色々ある。ある所では海が綺麗で僕もそこで海水浴をした。さらに夜はキャンプもできた。ただ、キャンプファイヤーの時は火事の事を思い出してしまったけど・・・」
「てめえの思い出なんか聞いてねえ!言わねえならこの二人は先に殺してやる!」
各務田は鋸を太郎を抱える城ヶ崎に向けた。
「んーっ!!」
城ヶ崎は太郎を抱えながらもう駄目かと思い、怯えで体が震えた。その時、警察官が二名入ってきた。
「手を挙げろ、お前ら!!」
その場にいた部下は手を挙げた。しかし、各務田は応じなかった。
「あ、手を挙げたっててめえらは脅すだけで、打てやしねえだろ?ぎゃはははは!!!」
各務田はそのまま鋸で城ヶ崎を斬ろうとする。警官の一人が発砲した。各務田の手首に当たり、彼の手から鋸が外れた。
「この野郎・・・!!」
その時、他の警察官達が押し掛けてきた。そして、静岡県警の警部までもが現れた。
「見つけたぞ。静岡県警だ。各務田出吉!放火、殺人未遂、小学生監禁で逮捕する!!」
「な、何だよ!!」
「取り押さえろ!!」
何人もの警官が各務田にのしかかり、手錠をかけることに成功した。そして警部が永沢達を見て一部の警官を呼び掛けた。
「おい、この子達を病院に連れていけ!大怪我を負っている!!」
「はっ!!」
警官達は城ヶ崎と太郎の口に貼られているガムテープを外し、永沢の縄を解いた。太郎がガムテープを外された途端に大泣きした。
「た、太郎・・・」
永沢が太郎を心配した。
「太郎君、痛かった?よしよし・・・」
城ヶ崎は力なく太郎をあやした。城ヶ崎は肩の切り傷からの出血が多いせいか、死にそうな顔
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