第四章
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「いいですが」
「何かありますか」
「バリアーの防御力をもものとしない」
まさしくというのです。
「そうした武器なら」
「ではミサイルか砲弾が」
「艦艇のそうしたものなら、ですが」
それでもとです、司令は市長さんに苦いお顔で答えました。
「そうした武器で攻撃しますと」
「駅も周りも」
「大変な損害が出ます、特に駅は」
黒バットが今いるそこはといいますと。
「全壊します」
「やはりそうですか」
「はい、そうなってしまいます」
「そんなことになれば」
どうかとは言うまでもありません、それで言うのでした。
「大変なことになります」
「そうですね、ですから私も」
「海に護衛艦があっても」
「既に攻撃態勢には入っていますが」
横須賀の海からというのです。
「ですが」
「それでもですね」
「私としてはとても」
「命令出来ませんか」
「直撃ならバリアーも押し潰せるかも知れないですが」
それでもというのです。
「あくまで直撃で」
「若し外しでもしたら」
「その時はです」
「周りがですね」
「大変なことになります」
こう市長さんに答えるのでした。
「それこそ」
「そうですね、私もです」
そう考えるとでした、市長さんも。
お顔を強張らせてです、こう言いました。
「そうしたことは」
「とてもですね」
「要請出来ません、ですが」
市長さんはさらに言いました。
「このまま黒バットを放置していますと」
「はい、何をするかわかりません」
「その通りです」
司令さんだけでなく署長さんも答えました。
「今は駅の上にいるだけですが」
「そこから動いてです」
「街を破壊するか基地に向かうか」
「アメリカ軍の方に向かうか」
「どうなっても大変なことになります」
「そうですね、アメリカ軍にでも攻撃したら」
その場合については市長さんもわかっています。
「それこそ」
「そうです」
「ですから何とかしないといけないですが」
「それでもです」
「あのバリアーは」
銃弾が効きません、海上自衛隊の人達が来ているので陸上自衛隊の人達程陸上装備が強くないのも困ったところでしょうか。とにかくです。
今の黒バットには銃弾が効きません、それでです。
どうしようもないとそう思った時にでした、横須賀の商店街にまたしても笑い声が響きました。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「この笑い声は!」
「まさか!」
「黄金バットか!」
「黄金バットが来てくれたのか!」
皆その笑い声の方を観ました、するとです。
そこに黄金の髑髏の顔と金色に輝く身体、裏地が赤の黒マントを羽織った黄金バットがです、両手を腰に当てて高笑いをしてビルの上にいました。
そして黄金バ
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