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とある3年4組の卑怯者
104 必殺技
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、折角の締めを失敗しないでくれ!いや、何がなんでも成功させるんだ!!)
 藤木はステップを踏み、リンクの中央へ向かい、アクセルジャンプの準備に入った。そして、アクセルジャンプをする。その途中、藤木は右足を伸ばした。
(あ、あれは何と・・・!!)
 片山は驚いた。アクセルジャンプの途中でスパイラルの準備をしたのだ。片山自身も始めて見るパフォーマンスだった。空中でスパイラルの姿勢になった藤木のアクセルは三回転に成功した。そして、着地する。このスパイラルの姿勢で着地するにはバランスを取るのは難しい。そして・・・、着地した。スパイラルの姿勢を保っていた。転倒する事はなかった。成功したのだ。これまでないほどの歓声と拍手の音が響いた。これで終わった。
(何だと!アクセルしながらスパイラルなんて、あん難しい技を成功させるなんて!!)
 控え室のモニターから見ていた和島も非常に驚いた。藤木はホッとして、リンクを出た。
「藤木さん、素晴らしかったです!!」
 みどりは思わず叫んでしまった。
(凄いわ、藤木君・・・。きっと金賞獲れるわ・・・)
 堀は絶対藤木が一番だと信じていた。
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