第19話
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。その後準備を整えたリィン達が外に出ると娘の声がリィンを呼び止めた。
〜演習地〜
「教官……!」
声に気づいたリィン達が足を止めるとユウナ達―――”特務科”の生徒達がリィン達に駆け寄った。
「ユウナ……クルトにアルティナもか。」
「い、いまトワ教官から聞いたんですけど本当ですか!?メンフィル皇帝直々からの要請で教官達は別行動になるって―――!」
「それは…………」
「アランドール少佐が来ていたのはこのためですか。」
「それで―――どうなんですか?」
ユウナの問いかけにリィンが答えを濁しているとアルティナが推測を口にし、クルトはリィンに問いかけた。
「本当だ―――特務活動は昨日で終了とする。本日は[組・\組と合同でカリキュラムに当たってくれ。」
「トワさん達には既にZ組が[組・\組と合同でカリキュラムをする事は既に伝えてありますわ。」
「……………」
「そ、そんな……!」
「了解しました。では、わたしだけでも――――」
リィンとセレーネの話を聞いてそれぞれ血相を変えたクルトは黙り込み、ユウナは信じられない表情をし、アルティナは冷静な様子でリィン達に協力を申し出ようとしたが
「―――例外はない。君も同じだ、アルティナ。」
「え。……ですがわたしは教官をサポートするため―――」
リィンから協力の申し出が不要の指示が与えられるという予想外の指示に呆けた後反論をした。
「……経緯はどうあれ、今の君は第Uに所属する生徒だ。一生徒を、”俺の個人的な用事”に付き合わせるわけにはいかない。それに”君の処遇については俺達シュバルツァー家にある事は今も変わらない。”」
「……………………」
リィンの説明によって反論の余地を奪われたアルティナは黙り込み
「これも良い機会だと思う………ユウナやクルトと行動してくれ。」
「でも、わたしは……………………」
再び反論をしようとしたが、反論の言葉が頭に浮かばなく目を伏せて黙り込んだ。
「………一つだけ聞かせてください。」
「?……なんだ?」
「見れば、アルゼイド流と”槍”のヴァンダール流の皆伝者を協力者として見込んだ様子……”双剣”のヴァンダール流では――――……いや、僕の剣では不足ですか?」
「……………ああ、不足だな。」
「!」
自身の問いかけに対して少しの間考え込んだ後ハッキリと断りの答えを口にしたリィンの答えを聞いたクルトは目を見開いた。
「”生徒だから”とは別にして。いくら才に恵まれていようがその歳で中伝に至っていようが……半端な人間を”死地”に連れて行くわけにはいかない。」
「!!っ……失礼します―――!」
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