第19話
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」
自分の問いかけに対して苦笑しながら答えたエリオットの答えを聞いたリィンは呆けた声を出した。
「皆、1年前の我等にとっての最後の自由行動日を機会に、滅多にエレボニアに姿を現さなくなったそなたの事をずっと気にかけていたのだ。内戦を終結させた後更にはクロスベルの仲間達の元に駆けつけ、彼らと共にクロスベルの動乱を解決した事でようやくそなたも平穏な生活に戻る事ができたにも関わらず、元エレボニア帝国領を含めたメンフィル帝国の領土に加えてノーザンブリアでそなたが為さなければ誰かが傷つくような”要請”――――それを独りで成し遂げてきたかけがえのない”Z組”の仲間を。」
「………ぁ………」
「皆さん………」
ラウラの話にリィンは呆けた声を出し、セレーネは微笑んだ。
「”約束”もあったし一石二鳥。ちなみに第Uの演習地と日程はとある筋から教えてもらった。それで来られそうなメンバーが集まったっていうカラクリ。」
「ふふ、アリサとかマキアスなんか物凄く悔しがってたよね。」
「クク、特にアリサはその件を大義名分にして、婚約者のリィンと会えるから、二重の意味で悔しがっているだと思うぜ?」
「ふふ、そうですね。」
「…………………」
「お兄様……」
フィーやエリオット、フォルデとステラの話を聞き、仲間達の心遣いを知ったリィンが感動している中その様子をセレーネは微笑みながら見守り
「………えへへ………」
「……ったく。正直、予想外っつーか……エレボニアの内戦の話は聞いてはいたが、まさか俺やロイド達のような深い”絆”を結んでいたとはな………そう言う意味でもロイドと似ているな。」
「うふふ、ついでに言えばロイドお兄さんと同じようにレディ達にモテモテな所も似ているわよね♪」
「クク、この調子ならば成長すればいずれヴァイスハイトと同じ―――いや、それ以上の”器”になるかもしれないなぁ?」
トワは嬉しそうな表情を浮かべ、ランディは苦笑し、レンはからかいの表情で答え、ランドロスは興味ありげな表情でリィンを見つめていた。
「……成程。あの方からの手回しか。」
「ったく、翼をもがれながら色々とやってくれるぜ。」
一方ラウラ達が分校の演習地の場所等を知っている理由を察したミハイル少佐は複雑そうな表情で呟き、レクター少佐は呆れた表情で呟いた。
「―――ありがとう。ラウラ、フィー、エリオット、ステラ、フォルデ先輩。”灰色の騎士”への要請……ヴァリマールを動かす可能性すらあり得るほどの案件だ。どうか5人の力を貸してくれ!」
「うんっ!」
「ああっ!」
「……ん!」
「はい!」
「おう!」
リィンの言葉に対してエリオット達はそれぞれ力強く頷いた
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