第19話
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ているわ。――――ここまで言えば、エレボニア帝国政府がパパとシルヴァンお兄様による介入の件について何も言わない”理由”もわかるでしょう?」
「あ…………」
「……なるほどな。そういうカラクリになっていたのか。」
「クク、エレボニアの”利”に関しては”それ以外の利”も当然あるんだろうなぁ。」
レンの説明を聞いたトワは呆けた声を出し、ランディは真剣な表情で呟き、ランドロスは不敵な笑みを浮かべた。
「………!」
「やれやれ………今の話だけで”そこまで”察する事ができるなんてな……天性―――いや、”野生の勘”って所か?」
ランドロスの言葉を聞いたミハイル少佐が驚いている中疲れた表情で溜息を吐いたレクター少佐は不敵な笑みを浮かべてランドロスを見つめた。
「それにしても、その要請とやらは見ようによってはメンフィルの言いようにこき使われているようにも見えるが……リィン、お前さんはそれで納得しているのか?」
「ラ、ランドルフ教官。この場にはメンフィル皇家の一員であるレン教官もいらっしゃるのですから………」
リィンを見つめて目を細めて問いかけたランディの問いかけにトワはレンを気にしながら冷や汗をかいた。
「うふふ、ランディお兄さんはリィンお兄さんを心配して訊ねている事はちゃんと理解しているから、レンの事は別に気にしなくていいわよ。それにそのリィンお兄さん専用の要請はリィンお兄さんにとっても様々な”利”があるからこそ、リィンお兄さんも納得して請けているのよ?」
「ふえ……?それってどういう”利”なんですか……?」
レンの指摘を聞いたトワは不思議そうな表情でレンに訊ねた。
「国内、国外に関わらずいずれかの勢力によるシュバルツァー家に対する干渉に関する事はレン達―――メンフィル皇家がシュバルツァー家の”後ろ盾”になって、守ってあげる事よ。リィンお兄さん―――いえ、シュバルツァー家は1年半前の”七日戦役”とエレボニアの内戦の件で”色々な意味”でメンフィルやエレボニアは当然として、ゼムリア大陸ではとても有名な存在になったしね。特にエレボニアの両派閥の”一部の勢力”も、シュバルツァー家を取り込む事を未だに諦めていないみたいだしねぇ?」
「あ…………」
「…………………」
「なるほどな……特に、”某宰相”あたりはリィンを利用する事を考えていそうだな。何せリィンとの関係を考えると、あの怪物の事だから”政治以外の方面”からも利用できると考えているだろうしな。」
「ハハッ……どうやらその口ぶりだと、”特務支援課”の連中にも今の両親から聞いたお前の”真実”について話したみたいだな?」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの言葉を聞いたトワが呆けている中ミハイ
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