第19話
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答えた。
「―――それなんだが、”赤い星座”の本隊の方は帝国には入ってないみたいだな。」」
「なに……!?」
するとその時レクター少佐が意外な情報を口にし、その情報を聞いてリィン達と共に血相を変えたランディは驚きの声を上げた。
「元々、結社の傘下じゃないし別のヤマをやってるみたいだぜ?分隊は知らんが、アンタが想像する最悪の状況にはなってないってことだ。」
「……………」
「……その意味で、現状の危険度は”そこまで”ではないという判断だ。連中の狙いがわかるまであくまで第Uのみで備えておく。無論、サザ―ラント領邦軍には治安維持をしてもらうつもりだが。」
レクター少佐の指摘にランディが目を細めて黙り込んでいる中ミハイル少佐は静かな表情で答えた。
「で、でも……」
「ならば帝国正規軍には?リグバルト要塞―――サザ―ラントの北端ですよね。」
ミハイル少佐の説明に納得し切れないトワが反論しようとしたその時、リィンが別の質問をした。
「……正規軍は正規軍で忙しい。煩わせたくないとの判断だ。繰り返しになるが……今回の件は、現地領邦軍と第Uの”現有戦力”に対処してもらう。これが現時点での決定事項だ。――――エレボニア帝国政府の。」
ミハイル少佐の説明を聞いたリィン達はそれぞれある人物―――オズボーン宰相の顔を思い浮かべた。
「そ、それって………」
「帝国政府……ってことは”あの”―――」
「なるほどなぁ………まさか”そういう手で来る”とはな。」
「……そういう事ですか。そして貴方が今朝タイミング良く現れた事を考えると………――――例の”要請”を貴方が”両陛下の代理人”としてこの場に現れたのですね?」
オズボーン宰相の顔を思い浮かべたトワは不安そうな表情をし、ランディは厳しい表情を浮かべ、ランドロスが不敵な笑みを浮かべたその時ある事を察したリィンは静かな表情でレクター少佐に問いかけた。
「お兄様……」
「………?」
リィンの言葉を聞いたセレーネが心配そうな表情をしている中、ランディは不思議そうな表情をしていた。
「ハハッ………いいんだな?そこまで察しているという事は、お前がやろうとしている事は結果的にお前の今の祖国であるメンフィルではなく、1年半前の戦争相手だったエレボニアの方に”利”がある事も既に察しているだろう?」
「ええ、レン皇女殿下達に鍛えて頂いたお陰で。だが、そこに危機が迫り、何とかする力があるのなら……エレボニアの内戦を終結させた”特務部隊”の”総大将”として、”七日戦役”を”和解”への切っ掛けを作った者として、俺は見過ごすことはできません。このまま”結社”の計画通りに状況が進めば、最悪アルトリザスに隣接しているメン
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