第三話「チカラとは?」
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……」
と、同様に朱鳥も恥じらった。
「え、うそ! 超見たいんだけど……」
「ああ! もう! また今度な? そもそも、どうしてお前がライダーやってんだよ?」
俺は弾に訊ねた。どうして、こいつもライダーなのかと。
「そういうお前達こそなんで俺と同じようなことになってんのさ?」
弾に同じように返された。
「偶然と成り行きだよ?」
「俺も偶然と成り行きだ。出前の帰りに変な奴らに拉致られて気づいたら仮面ライダーさ? そのあとは力を制御するのに苦労したよ? でも、俺よりもお前の方が俺以上に苦労しそうだな? 見る限りパワータイプだろ? それ相応な技が必要だし。まぁ、それが理由で、転校するのはいい選択だ」
「インターポールの滝ってひとからそうしろって助言をくれたんだ」
「インターポール? ああ、最近周囲に覆面パトカーが多いと思ったら、そのせいか? 一様、俺もマークされてんのな?」
「お前は……学校に残るのか?」
「クソ爺とバカ妹を除いちゃあ、この町が好きだらな? 俺……」
そうか、確か……こいつの家は食堂をやってて、祖父と妹の三人暮らしだったな? こいつはよく二人の悪口言いまくってるけど、仲がわるいんだろうか?
「まぁ、おいおい頑張っていけや? もし、なんかあったら尋ねに来いよ? あ、場所しってる?」
「ああ、一様ね?」
昼休憩の終わりを告げるチャイムは鳴りやみ、俺たちは弾と別れて教室へ戻った。
それから放課後、今日でこの学園にも別れを告げて俺は朱鳥と共に帰宅路を歩いた。これから、出来るだけ目立たぬように暮らしていかなくてはならない。難しいだろうな?
「……あ! そういえば?」
途中で、朱鳥が何かを思い出したようだ。
「どうしたの?」
「今日、御夕飯のおかずを買わないと……」
――なんだ、買い物か?
「あっちゃ〜……前回買い忘れちゃったから、今日は多めに買わないと……はうぅ」
何だか大変そうだ。まぁ、ダメもとでと俺は問う。何だか、女子とはいえ妙に朱鳥とは話しやすくなったような感じがする。
「もし……俺でよかったら、手伝おうか? 荷物持ちぐらいなら」
「え、いいんですか?」
「まぁ、俺でよければだけど……?」
「はい! おねがいしますぅ〜!」
と、すんなり受け入れてくれた。何だか、彼女は俺のことを信用している。まぁ、うれしいけど……うん。
買い出しは、熊牙神社の近くにあるスーパーであった。俺はカートを引いて、買い物メモを片手に前を行く朱鳥へとついていく。
「助かりました! わたしって、結構食べちゃう方なんで……」
「そ、そう……?」
夕暮れ時の帰り道、俺は両手にパンパンの買い物袋をよいしょと持って歩いている。結構食べるんだな? 下手すれ
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