第三話「チカラとは?」
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「それで、話ってなんだよ? 弾」
俺が問う。
「ああ……その前にさ? 単刀直入に聞く」
そういって、彼は俺に立ちに問う。
「……お前らさ? もしかして、『仮面ライダー』?」
「……ッ!?」
ど、どうしてそれを!?
「驚く顔したってことは、やっぱりか……」
「え、いやッその……」
俺はやや危機感を感じて隠そうとしたのだが……
「仮面ライダー? ええ、九豪君がそうですよ? 私はちょっと違う強化人間です♪」
「なっ!?」
あっさりと言ってしまう朱鳥に、俺は勢いよく振り返った。
――何バラしてんだよッ〜!?
「こりゃ、大当たりだな?」
弾は両腕を組んで納得するようにうなずいた。
「弾……何で、お前が知ってんだよ?」
俺はやや険しい顔をして弾を見た。
「おいおい、睨むなよ? 別にどうもしないって? 聞いただけだよ? ``同業者``かどうかをね?」
「同業者って……まさか! お前!?」
「ああ……これがわかるか?」
と、弾は制服の上着をたくし上げてベルト部分を俺たちに見せると、そこから分子展開でライダーベルトが装着された。
「俺も、仮面ライダーだ。コードネームは『NACHT(ナハト)』……」
そして、弾はそのままライダーベルトの展開を解いて、それは粒子となって消えた。
「すごーい! 五反田君も仮面ライダーなんだ〜!!」
呑気に朱鳥は驚いている。俺も呑気さを除いては同様に驚いている。
「……で、お前のコードネームは?」
「っえ? 俺?」
「そう、お前がライダーでいるときのコードネームだよ? クウガとかアギトとか、ああいうのだよ?」
「……」
正直、弾に聞かれるまでそういうのには気づいていなかった。何せ、混乱続きだったため……
「さぁ……?」
「ベルトに書いてあるぞ? ほら、展開してみろよ?」
「展開?」
「ベルト来い! ってな感じでさ?」
「えっと……こうか?」
俺も、ベルトの展開を念じると、弾と同じような形でベルトが腰に装着されていた。
「あ、できた……」
「えっと……ベルトの、ここだ! ここ!」
「ここって……?」
弾は、俺のベルトの中央の部分に刻まれたアルファベットの単語を呼んだ。その単語は、「LARGE」と書かれてある。
「LARGE(ラージ)? そう読むのか? って、ラージってお前……ははは! 確かにお前にはお似合いのネームだぜ?」
ラージ、それは大柄、巨体、太ったという意味だろうか? 俺も詳しくは知らないが……って、弾!
「なぁ? ところで桑凪はどういう恰好してんだ? 見せてよ?」
「あ、弾……そいつはちょっと」
俺は言う、あれは少し露出度が……
「ちょっと、恥ずかしいでうすぅ
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