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仮面ライダーLARGE
第三話「チカラとは?」
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?」
 「とりあえず、この先は学園生活なんて無理だから中退するようすすめた。下手にケンカでもしちまったら、相手を殺しかねない力を強化人間は持ってる。手遅れになる前にできるだけ人気は避けろってな?」
 「強化人間は序盤、力の制御も難しいとも聞きます」
 「ああ、それもある。さて……とはいえ、今後はしばらく監視した方がいいかもしれない。ショッカーの連中が今後どう動くかも気になるしな?」
 二人はとりあえず所へ戻った。
 
 翌日、藍越学園にて

 今日、俺たちは退学届けを書くため、書いた書類を教員に渡した。教員には帰国してきた両親の都合で引っ越すと適当に理由を言い、朱鳥は虐めが酷すぎるから転校するという理由らしい。まぁ、ただでさえ三原の件もあったから、彼女としてはトラウマを抱えてしまったのだろうと、その辺は他の教員も十分に理解している。
 どうにか俺たちの中退の手続きは終わり、今日が最後の授業となった。俺は、今まで個人的にお世話になった購買のおばちゃんにお別れを言いに昼休み、足を運んだ。
 「……転校するのかい?」
 「はい、おばちゃんにもお世話になりました……」
 「そうかい……明日からお兄ちゃんがここへ来なくなると思うと、寂しくなるね? それと……朱鳥ちゃんも、転校するんだってね?」
 「はい……」
 「やっぱ。あのゴリラ野郎のせいだね? まったく、ロクな教員が居ないね! まぁ、次の学校では幸せに学園生活を送ってもらいたいもんさね?」
 「そうですね?」
 「あんたも、次の学校では元気にやっておくれよ?」
 「はい、頑張ります」
 「じゃあ、これ持っていきな? あたしの奢りだよ?」
 と、おばちゃんは俺に袋に俺の好きなパンを詰め込んで渡してくれた。
 「え! そんな、いいんですか?」
 「学園で一番良い子っていったら、アンタと朱鳥ちゃんぐらいしか知らないしね? そうだ、これ朱鳥ちゃんと一緒に食べな? あのとき、良い感じになったんだろ?」
 そうニヤニヤされてしまい、俺は顔を赤くした。
 とはいえ……朱鳥に何ていえばいいんだろうか? 廊下を歩きながらどういうセリフを言えばいいかを考えていた。
 「よう! 雷馬?」
 後ろから声をかけてきたのは弾だった。あいかわらず能天気な態度である。
 「お前か? ったく、転校の噂を広めやがって……」
 「悪い悪い! そうだ、一緒に飯でもどうだ?」
 「ああ、悪いけど……桑凪探してんだ」
 「桑凪も居るぞ? 屋上に」
 「え! どうして……」
 「お前と桑凪に話があるんだ。とりあえず、来てくれ? ちょっと……つーか、超大事な話だからさ?」 
 と、弾は俺を屋上へと連れだした。屋上には、彼が言った通り朱鳥が居て、呑気に座り込んで俺たちが来るのを待っていたのだ。
 
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