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オズのトト
第五幕その七
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「毎日ここで夜空を見ながら休めるしね」
「それもいいよね」
 ジョージは分厚い牛肉をレアにしたものにかぶりついています。
「オズの国の夜空はとても奇麗だから」
「こうして見ていたら」
 ナターシャは焼かれた白身魚の味を楽しんでいます。
「気持ちいいまま寝られそうね」
「そうよね」
 恵梨香は海老や烏賊を食べています、そうしつつ夜空を見上げてそのうえで言うのでした。
「テントの中で寝るのもいいけれど」
「しかもお風呂にも入られるからね」
 トトがまたこのお話をしました、ドロシーの横でお肉を食べながら
「余計にいいね」
「そうよね、そのこともね」
「恵梨香達もお風呂好きだよね」
「ええ、大好きよ」
 恵梨香はトトにすぐに答えました。
「身体も奇麗になるしほっともするから」
「だからだよね」
「五人共好きよ」
 お友達の四人も見て言います。
「本当にね」
「だから毎日入って」
「楽しんでもいるわ」
「そうだよね」
「ええ、じゃあ今日は食べてお風呂に入って」
「ゆっくりとだね」
「休んでね」 
 そしてというのです。
「また明日ね」
「冒険を楽しもうね」
「そうしましょう」
「さて、冒険のことだけれど」
 オジョも牛肉を食べています、よく焼かれたお肉に甘いソースを付けてそのうえで食べています。
「南に行くよね」
「ええ、そうしてね」
 ドロシーが応えました、お肉を食べつつ。
「一つ一つ確かめていって」
「誰もいない山を見付けて」
「そこに鳥さん達を案内してね」
 そうしてというのです。
「仲良く過ごしてもらうわ」
「そうするんだね」
「この辺りは誰もいない山ばかりだから。ただ」
「ただ?」
「わかっている限りではね、今の時点で」
「それじゃあ」
「もう誰かがいる山もあるからもね」 
 こうも言うのでした。
「その可能性もあるわ」
「ああ、そうしたことはね」
「あるわよね」
「そうだね、それはね」
「山に住む人もいるしね」
「いるね、マンチキンの国にも」
「樵さんと同じお仕事の人もいれば」
 勿論そうした人達は生身です、ブリキの樵はその身体でも特別な人なのです。
「妖精もいたりするから」
「移住してきたりしてね」
「エルフ族もいるし」
「あっ、エルフですね」
 エルフと聞いてです、恵梨香が声をあげました。
「オズの国にはあの人達もいますね」
「そうよ、地下にはダークエルフがいたわね」
「それで森にはですね」
「普通のエルフ族もいるの」
「そうでしたね」
「オズの国には色々な種族がいてね」
 そうしてというのです。
「森にはエルフもいるの」
「あとフェアリーやピクシーもいるよ」
 オジョは彼等のことお話しました。
「ニンフもいる
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