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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第九話
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だ少しグズってる束の元へ行った、すると束はこう言ったのだ。
「いっくんなら、いっくんなら絶対に解ってくれるはずなんだ、いっくんなら……」
その後は一緒に下校した、私の家と篠ノ之神社との分かれ道から自分の家まで急いで帰った。
早く、束に一夏を会わせてやるために……
Side out
篠ノ之束・私室
「………って事があったんだよ」
ふむ、それで泣いてたのか。
「束さん、僕は聖人君子でもなければアニメの主人公でもないから、貴女を励ますセリフなんて自分じゃ思い付かない。
だから僕は束さんが笑われた事に対しては『気にするな』としか言えないよ」
「でも……」
「束さんの夢は笑われたくらいで諦められる夢?」
「そんなわけ無い?私は、私は宇宙に行く!必要な物も考えてる!
でも、でも、それでも悔しいじゃないか…」
「知ってる?飛行機を創ったライト兄弟も最初は馬鹿にされていたんだ『そんなこと出来る筈がない』ってさ。
でも彼らはそれをやってのけた。
そして彼らが創った『飛行機』は百年の歳月をかけて、やがて宇宙まで届いた。
だから、束さんの夢を理解できない有象無象の言葉なんて、無視してしまえばいいのさ。
束さんには俺が生まれ変わった人間で、前世があるって言ったよね?」
「うん」
「僕は昔からそうしてきたんだ。
前世での友人には呆れられたけど、それを表に出さなければいいんだよ」
「…有象無象……無視……」
もしかしたら、ここでこんな事を言えば、篠ノ之束という人間を歪めてしまうかもしれない。
「そう、だね、そんな奴等は、無視すれば、いい、よね……」
「ああ、そうだよ」
でも、今の俺には目の前で泣いている女の子を励ます事の方が大切だ。
「ねぇ、いっくん」
「何?束さん」
「私の夢、宇宙に行くって夢、いっくんは手伝ってくれる?」
「もちろんだよ」
「良かった、私の、私といっくんの、夢の翼、一緒に創ろう?」
「わかったよ、ところでその翼の名前は決まっているの?」
俺はその答えを知っている、それでも聞いた。
「うん、翼の名前は『無限の成層圏』、『インフィニット・ストラトス』」
「いい名前だね」
「そう………でしょ………」
泣き疲れて寝てしまったようだ、すうすうと穏やかな寝息をたてている。
きっと自身の夢を肯定してほしかったのだろう。
ところで、今の俺は束さんの抱き枕なんだが…
どうしようか、この状況?
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