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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第八話
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西暦2000年のある日。
俺達の世界ではその日、アメリカで核テロが起ころうとしたんだ。
だがたった一人の警官が超能力でそれを未然に防いだ。
そこから俺達の世界では魔法の研究がすすめられたんだ。
つまり俺達の魔法は普遍化された超能力なんだ」
「2000年が分岐なら、君はその世界の西暦何年から来たの?」
「2096年。第三次世界大戦から四半世紀以上たち、魔法の発見から百年近くがたった時代から来たんだ」
「え!?そんなに未来から来たの?未来ってどんな感じ?未来都市みたいなの?それともファンタジーな街?人類って宇宙に進出した?」
「いや、今とあんまり変わらないよ。
家電が多少進歩したくらい。
理由は何処の国家も魔法の研究に力を割いてたから。
あといくら研究が進んでいても、俺達の時代では魔法が使えるのは1000人に1人くらいだったよ」
「何故だい?魔法なんて言う凄い力が有れば宇宙なんて直ぐそこでしょ?」
「………束ねーちゃん、いや、束さん、俺もそう思うよ。
他にも同じ事を考えてる人はたくさんいたと思う」
「じゃぁなんで?」
「俺達の世界の魔法は、物理法則には逆らえない、万能じゃないんだ。
無から有は作れず、一を二にする事はできない。
そして何よりも、どの国家も魔法を兵器として考え、研究していたんだ」
そう、例えば。
「ある魔法は人間の体内の液体を気化し紅き花を咲かせる。
ある魔法は気体を強制的にプラズマ化し灼熱を作る。
ある魔法は全ての物質から熱を奪い絶対零度を作りだす。
ある魔法は重金属プラズマを爆心地から放射し幾千の敵兵を殺す。
ある魔法は海面を数キロにわたって陥没させ、敵艦隊を海中に引きずり込む。
ある魔法はアステロイドベルトの隕石を引き寄せ地上を破壊する。
ある魔法は有りとあらゆる物質を変換率100%でエネルギーに変換しその熱で全てを焼き、その爆風で全てを凪ぎ払う。
また、ある魔法はこの世の全てを塵に帰す。
確かに『暖気フィールド』『防音障壁』みたいな普段の生活でも使える物はある。
でもインデックス…魔法大全に乗っている魔法の半分以上は人を害する為の物なんだ」
「じゃぁ、第三次世界大戦って…」
「うん、束さんが思ってる通りだよ。
まぁ、さっき言ったような、高等魔法や、戦略級魔法っていう類いの魔法は普通の魔法師じゃぁ使えないから、そこまでの蹂躙は起こらなかったらしい。
でもさっき言ったような魔法を使える魔法師が一人でも居れば戦況は一変する」
「たった一人で…そんな、何万人も殺せるなんて、そんなの……」
「そんなの、人じゃないって?俺だって人に使った事はないけど使えるんだけどなぁ」
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