第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#51
FAREWELL CAUSATION?〜Infernal Atmosphere〜
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似ているのも当然であり必然、
現世に 『召喚』 された異界の事象は、
現世のナニカと接合していなければ存在出来ないのだ。
だから真王は抗う事なくティリエル(本体)を地上に投げた、
『法則』 に拠り己は指一本動かさず 『器』 へと引っ張られる、
力でゴリ押しするだけではなく要所要所で適切な判断を苦も無く下せる、
コレもまた王の盤石。
最初から理解っていたのだ、シャナの放った決死の双焔儀も、
真王に執っては余興に過ぎなかった。
“不無、羽虫に過ぎぬと想っていたが、存外愉しませるモノ、
玩弄んでやろうか? 小娘?”
この場合の “遊ぶ” とは文字通りの意味、
幼子が虫の肢や翅を一本一本引き千切り、
腹を破いて臓腑を掻き乱しながらいつ斃るかを試すような興。
まずは眼球を抉り出すか口唇を削ぎ落とすか、
そう簡単に殺さないコトが手並みを要する。
ザワザワと黒葉がさざめき、ソコから夥しいK刃が延びてくる。
最早少女に一切の成す術はなかった、
命ごと浴びせるような超焔儀を乱発したため
今や全身の細胞が悲鳴を通り越し叫喚をあげていた。
故に恐怖や絶望すら感じなかった、
それを感じるのはまだ抗う可能性が残されているからこそ、
捕食される生物は、ソノ瞬間寧ろ穏やかな表情を浮かべるのだ。
(――最後に、もう一度)
天国から地獄への急転直下、今わの際に浮かぶ風貌は振り向く青年の横顔、
白く染まる、無情の刃が意識を遮断する瞬間。
【堕 天 使 の 嵐 奏 曲!!!!!!!!】
桜牙の劫刃、閃熱の乱舞が常闇の刃圏を斬り裂いた。
迸 る、迸る、斬滅の嵐、哀しいほど、鮮やかな、花片のように。
傍に、立つ者。
「少女の危機に颯爽と現れる、騎士の本懐だな」
白銀の 『スタンド使い』 と桜蓮の “フレイムヘイズ”
少女の戦いは、無駄ではなかった。
懸命に藻掻き、抗い、挑み続けたからこそ、
“二人” は此処に駆けつける事が出来た。
他者に認められるのではなく、ましてや己を認めるのでもなく、
己が 「正しい」 と想った事を “他者の為に尽くしてこそ”
『使命』
それで輝きを放つのが人の 『生命』
そう、懸命に闘う者、運命に立ち向かう者を、天は、
“人” は決して見捨てないのだ。
誇り故に、愛ゆえに、それが人という存在だから。
←TO BE CONTINUED…
『後書き』
はいどうもこんに
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