第三部 古都にけぶる月の姫
魔性の月姫
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を抱き起して、傷の状態を見ているらしい。
なるほど、例の聖槍使いかと納得したと同時に、地の底から響くような声が聞こえてくる。
「……輝夜姫と言ったか。四織に、何をした?」
手負いであるというのに、それを全く感じさせないプレッシャーを放つ聖槍使いの青年に、輝夜は首を傾げる。
「悪いことをした子孫にお灸をすえただけなのだけれど?」
「残念ながら、彼女は貴方の子孫である以前に俺の所有物だ」
音高く舌打ちをした聖槍使いが、四織の体をそっと横たえる。壊れ物でも扱うかのように、慎重に。
「……殺す」
紡がれた低い声と、その表情には、明確な殺意と、怒りがあった。
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