第三部 古都にけぶる月の姫
月の姫、降臨
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。まあ、どこの誰かとは俺にはわからないが。失礼ながら、名をお聞かせ願えるだろうか?」
突如として現れた女性に、曹操が警戒を隠して問いかける。
それを見ながら私は、自らの体の中を暴れまわる衝動を何とか抑える。
「―――うふふっ、知らぬとあれば名乗りましょう。我が名は、月宮輝夜。
かつて月より来たりし、永遠者の姫にして魔性たる月の具現。
さあ、英雄の子孫たち。そこにいる、やんちゃが過ぎる私のかわいいかわいい末裔を、渡してもらいましょうか?」
艶然と微笑んだ輝夜は、ついと白魚のような指を動かす。
その指先は――――過たず私のほうを向いていた。
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