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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十二話 機動六課のある休日 5
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獣の類いだな?って事は、あの女の子が召喚士か!」
人とは思えない身体能力に、少女を守ろうとする行動力。
それを見てアスカはそう判断した。
その時、第三者の声がルーテシアに近づいた。
「ったくもう〜。アタシ達に向かって勝手に出かけちゃったりするからだぞ!ルールーもガリューも」
(三人目?)
アスカは何とか動くようになった身体を、ルーテシア達に向ける。
「アギト」
ルーテシアが頭上を飛ぶ小さな人影に話しかけた。
「あれは……融合騎?」
ティアナが敵の増援が思わぬ形で現れた事に驚いた。
リイン以外の融合騎を見た事が無かったからだ。
融合騎はマスターのリンカーコアから生み出すのが通常であり、リインもそうやって生まれた。
だが、それには大量の魔力が必要になる為に、SSランクの魔導師でなければ生み出すのは不可能な事だった。
管理局でもSSランク魔導師の人数は限られている。
融合騎は名前は知られていても、珍しい存在なのだ。
(ルールー、ガリュー、アギト)
アスカは三人の名前を記憶する。
アギトと呼ばれた融合騎は、腰に手を当ててルーテシアを見る。
「本当に心配したんだからな?ま、もう大丈夫だぞ、ルールー!」
アギトはルーテシアに向かってニカッと笑う。
「何しろ、このアタシ!烈火の剣精、アギト様がきたからな!」
パパン!
アギトの周囲に小さな花火が咲く。
ルーテシア達がそんなやりとりをしている内に、スバルとギンガはエリオとキャロの側まで移動する。
キャロは完全に気を失っていた。
『アスカ、動ける?』
ルーテシア達に悟られないように、ティアナがアスカに念話を飛ばす。
『ああ、問題ない。エリオ達と合流か?』
『うん。今の内に体勢を立て直すわよ。キャロが動けないみたいだから、アスカの防御が頼りよ』
『おう、頼られた』
そして、気づかれないようにそっと移動しようとした時だった。
ばっちりアギトと目が合ってしまうアスカ。
その小さな手に炎を宿してアギトが吼える。
「オラオラ!お前らまとめて掛かってこいや!」
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