101 連絡網
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鬼のような表情で客を追い返した。
「ったく、変な奴らだ!ウチには人を泊める余裕がないというのに!」
山根は奥からその様子を聞いていた。
「強、あの連絡は本当だったみたいだな」
「うん、本当に永沢君の命が危ないんだね・・・!!」
山根は危機感を感じていた。
同じように他の家でも似たような事が起きていた。永沢の命が危ないという話は嘘ではなかったと皆分かった。
笹山の家にも現れた。押しかけた男達に対して笹山の母が応答する。
「失礼しますが、そちらに永沢君男ってガキいますかい?」
「いえ、来ていませんが・・・」
「まあ、隠さないで下さいよ。奥さん」
「本当に来ていません!しつこいと警察呼びますよ!!」
笹山の母は言い返した。
「そんなに否定するという事はいるんですね・・・」
男たちは中に入ろうとする。
「やめてください!ちょっと!」
「お前、どうしたんだ!?」
笹山の父が来た。
「この人たちが永沢君がいないかって聞いてきて、本当にいないか確かめるために家に入ろうとしているのよ!」
「何!?悪いけど、お引き取り下さい。不法侵入罪ですよ!それに永沢君はこの家には来ていません!」
「ほう、じゃあ、確かめさせてください!」
男達は笹山家を隅々まで探した。部屋やクローゼット、物置、押し入れをくまなく探した。途中、笹山が見知らぬ男に勝手に部屋に入られて「キャア!」と悲鳴をあげた。男達は永沢がいない事が明白になった事で家を出た。
「何だったの!?」
笹山は両親に聞いた。
「永沢君って子を探している人達だよ」
「永沢君を!?」
(じゃあ、城ヶ崎さんからの連絡は本当だったのね!永沢君、大丈夫かしら?)
笹山は永沢の安否が気になった。
城ヶ崎家の飼い犬・ベスの吠え声が聞こえた。チャイムが鳴る。
「どなたですか?」
城ヶ崎の母が応答した。三人組の男だった。
「そちらに永沢ってガキ泊ってますかい?」
「いいえ、いませんが・・・」
「ほう、そうですか。本当ですかい?」
「いいからお帰り下さい!!」
「じゃあ、確かめさせてくださいよ!」
男達は持っていた持っていた金属バットやつるはしで城ヶ崎家の門を壊し始めた。その時、赤ん坊の泣き声が聞こえた。
「お宅、赤ん坊はいないはずですが、もしかして永沢の子じゃないんですか?」
「まさか、そんな事ありません!」
「じゃあ、永沢とこのガキがいないか確かめさせてください!」
門の鍵が壊された。男達は城ヶ崎家に侵入した。
「うわ〜ん、うわ〜ん!!」
「太郎、おい、そんなに泣いてどうしたんだい!?」
その時、男が一人入ってきた。
「な、何なのよっ!?」
「いたぞ、永沢のガキが二人とも!」
男は他の二人を呼んだ。
「ひい!!」
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