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Fate プリズマクロエ お兄ちゃん強奪計画
男の通過儀礼
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うに監視していたが、義父が連れてきてしまったので旗色が悪い。
 腐女子ガチ勢は、男湯との境界にある暖簾の先で、いつでもハッテン行為を見に行けるように待機していた。
「「くそう、あたしらではこのルビコン川を渡れん」」
 銭湯のババアに殴られ、男湯に行くのを禁止された雀花と姉。
 現在ミミと龍子だけはその境界線を自由に移動できて、龍子に至っては士郎の背中に引っ付いたまま離れようとしない。
「「ミミ、あちらに行ってこの防水スマホで撮影してくるのだ、私達の苦境を解決できるのはお前だけだ」」
「え? 龍子じゃあるまいし、この歳で男湯に?」
 毛むくじゃらの汚らしい男と一緒にお湯に浸かるなど、有り得ないミミ。それより女だけの桃源郷に入りたかった。
 ましてや向こうで入浴するとすれば自分も全裸。タオルで乳だけ隠すか、手ブラで腰だけタオル巻いて隠すか、前だけタオル伸ばして隠して、後ろ全部まる見せ体制で入るか、究極の選択を要求される。
「「ほら、もう一本タオル貸してやるから、これで上下隠して行って来い」」
「そんなっ?」
 上下隠したとしても、龍子のように父親やその友人、イリヤ、士郎関連の父親までいる男湯には入れないミミ。
「「じゃあ、龍子だけでも呼んでこい、奴なら男湯全裸入浴でも平気だ」」
「わ、分かりました…」
 雀花とその姉の命令には逆らえず、着衣のまま男の娘か子供のふりをして、お父さんでも呼びに行くように、男湯への絶対領域でマジノ線でルビコン川を渡ったミミ。
「ああ、私もう、汚れちゃったよ」
 毒の沼でも歩くように、一歩、また一歩でヒットポイントが下がったりSAN値が上昇していくミミ。

「衛宮君…」
 妹のナナキも男湯への絶対領域の越境を禁止されたが、恋人(と思っている)少年がハッテンしてしまい、義父とか大王とか金ピカのガイジンに掘られてしまうのは困るので、祈るように見守っているナナキの姉で魔女。
 そこでまた男湯の入口が開いた。
「パパ〜っ、お兄ちゃん、もう来てる〜?」
 下駄箱から、躊躇いもせず男湯に入り、小銭を払って男親や兄を見付けて駆け寄るクロエ。
 雀花もナナキも、こうすれば男湯にでも簡単に侵入できたのだと思い知らされた。(姉二人を除く)
 女湯の扉を開き、もそもそと番台のBBAの表情を伺いながらの、男湯への越境は許されなかったが、入り口から一直線に男湯に入り、親や兄の名を呼びながら、恥じらいもせずに親兄弟と入浴する。
 そうすれば天国への門は、自ずと開かれていたのだと知らされた雀花と腐女子の姉。
「「さすがクロエ先生っ、俺達には出来ないことを平然とやってのけるっ、そこにシビれる憧れる〜っ」」
 ロッカーを開けて一瞬で全裸、タオルと石鹸だけ持って、ボディソープだのシャンプーリンスすら持たない子供として、
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