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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第18話
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バリィがシャーリィに注意をした。

「あはは、ゴメンゴメン。」

デュバリィの注意を聞いたシャーリィは苦笑した後デュバリィと共に再び高い丘へと戻っていった。



「な、なんて身体能力……」

「これが”結社”……」

二人の身体能力にユウナとクルトは驚き

「チッ……化物娘どもが。」

「……しかも全然、本気を出していないな。」

ランディは舌打ちをし、リィンは真剣な表情で呟いた。

「……あら?ランディさん、ランドロス教官が見当たらないのですが……?」

「ハア?げっ……ちょっと目を離した隙にこの非常時にどこに行ったんだよ、あのオッサンは!?しかもエルンストも見当たらねぇ!まさかとは思うが―――」

ある事に気づいたセレーネの指摘を聞いたランディは周囲を見回してランドロスやエルンストがいない事に気づいて疲れた表情で声を上げた後ある推測をした。



「お遊びにしてはなかなか楽しめたかな?―――本当の”戦争”だったら5分くらいで壊滅だろうけど。」

「ひっ……」

「お、お遊びですって……」

シャーリィの言葉を聞いたカイリは悲鳴を上げ、ゼシカは怒りの表情でシャーリィを睨んだ。

「まあ、この場所を叩くのは今夜限りと宣言しておきます。明日以降、せいぜい閉じこもって演習や訓練に励むといいでしょう。―――この地で起きる一切のことに―――」

そしてデュバリィが第U分校の生徒や教官達に忠告をしかけたその時!

「ほう。残党の分際でこのオレサマ達がいるにも関わらず、5分で”壊滅”とは随分と口がデカくなったようだな、小娘共?」

「へ。」

「な―――――」

なんとエルンストの転移魔術によってランドロスがシャーリィとデュバリィの背後にエルンストとレン、そしてパテル=マテルと共に現れ、エルンスト達の登場にシャーリィは呆け、デュバリィが絶句したその時

「クク、演習初日早々に仕掛けて来て、雛鳥達に”奇襲”を経験させてくれた事に関しては礼を言うよ。その礼代わりに……例え”お遊び”だろうと、”戦争”を仕掛けたんだったら、当然”思わぬ反撃”を喰らう事も覚悟していた事を確かめさせて―――もらうよっ!!」

そしてエルンストは両手に溜め込んだ膨大な魔力を解放してシャーリィとデュバリィの周囲に魔力による怒涛の連続大爆発を起こし

「なああああああああっ!?」

「あはは、さすがランディ兄の使い魔だけあって、容赦がないねぇ!」

エルンストのSクラフト――転移爆発に対してデュバリィは混乱しながら、シャーリィは不敵な笑みを浮かべて反撃の機会を練りながらそれぞれ必死に回避や防御行動に移り

「こいつは今回の”お遊び”の”土産”だ。遠慮なく持っていけ――――玄武の滅燐撃
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