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とある3年4組の卑怯者
100 地区大会
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に・・・』
「それが藤木君の家には誰もいなかったので、私らの方で泊めてあげることにしました」
『そうですか、ありがとうございます・・・。此方は大丈夫だと伝えてください』
「ええ、では失礼します」
 城ヶ崎の父は電話を切った。しかし、離れようとして途端、電話が再び鳴った。
「ん、なんだ?」
 城ヶ崎の父は受話器を取った。
「もしもし」
『おい、聞くけどよ、城ヶ崎ってとこの家だな!?』
 粗雑な声だった。城ヶ崎の父はまさかこの声が各務田出吉という男なのかと疑った。
「あ、ああ、それが何か?」
『そっちに、永沢って奴のガキ泊まってねえか!?』
 城ヶ崎の父はこの男こそが各務田、そうでなくとも、各務田の仲間かと疑った。
「生憎だが、ここにはいない」
『そうか、いたらこっちに差し出せ!わかったな!?』
 電話は切れた。城ヶ崎の父は機転を利かして嘘をついたものの、いつばれるかは時間の問題であった。
 城ヶ崎の父は娘の部屋に向かった。
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