100 地区大会
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「そうね!!」
みどりと堀は車に乗り、堀の父は車を発進させた。
藤木家は大会の会場へと到着した。藤木の母は受付に交通費と宿泊費の領収書を提出した。係員からは後日振り込まれますので通帳を確認してくださいと言われた。本番は午前11時開始となっており、それまでは練習時間に当てられた。藤木は出場者用の控え室で準備運動をしていた。その時、大会の関係者が出場者全員を集合させた。
「大会本番までは皆出席番号順で6班に分けて15分ずつ練習させてもらいます。皆さんの健闘を十分井祈っております」
番号の1番から6番までの参加者が呼ばれスケートリンクに向かい、練習を始めた。藤木は自分の番が来るまで待機するという形になっていた。
「やあ、藤木君」
「和島君、君はまだなんだね・・・。君の番号はいくつ何だい?」
「10番さ。キミは?」
「僕は14番。一緒に練習することはないか」
「まあ、ボクはキミの練習なんて興味ないな。キミなんて足元にも及ばないからね」
「君の足元に及ばないなら僕は最初からこの大会に出ていないよ。それにやけに僕につっかかってくるという事は本当は僕の凄さに恐れてライバル視しているんじゃないのかい?」
「な、そんなわけないさ!ボクはキミと同じ清水に住んでいるからただ話しかけてるだけさ!」
和島は否定した。
「なら、最後にどっちが笑うか、結果を待とうじゃないか」
「ああ、いいとも」
藤木は自分の練習の番が来るのを待っていた。そして7番から12番の出場者が呼ばれ、10番の和島はリンクへと向かった。
片山は既にスケート場の観客席で各参加者の練習の様子を見物していた。
(うーむ・・・、どの選手もなかなかやるな・・・。まあ、これは練習だから本番ではもっと本気を出すだろう・・・。それから、私が目を付けた藤木君はそれ以上の成果を見せる筈だ・・・)
13番から18番の出場者が練習を行うように催促された。片山は藤木が現れた事に気付いた。藤木が練習を始める。藤木はステップを踏み出し、ジャンプおよびスピンを始めていた。トリプルサルコウ、トリプルルッツ、そしてトリプルアクセルを見せた。
(うむ、素晴らしい・・・、まさに優勝候補の一角だ。だが、どの技も高得点に値するが、決定的な技がどれか判りづらい・・・、はて、藤木茂、君はどの演技を必殺技とする?!)
片山は藤木のプレイを期待した。
永沢は城ヶ崎の家で朝食を御馳走になった。その後、電話が鳴り、城ヶ崎の父が出た。
「もしもし、城ヶ崎です」
『あ、城ヶ崎さん。永沢です』
永沢の母だった。
「永沢さん!?どうしましたか!?」
『息子の太郎は大丈夫かなと・・・』
「ええ、無事です。あと、君男君も此方で預かっています」
『お兄ちゃんも!?しかし、あの子は藤木君の家
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