0297話『節分ではしゃぐ一同と不安な光景』
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ったみたいなのね」
「海外の人にはどうしても発音が難しいものなんですね。はっちゃん、学習しました」
「いやいや。はっちゃん、そんなの学習したって何の役にも立たないから……」
しおい、ごーや、イク、はっちゃん、いむやの五人がそんな会話を敗北しているしおんを見ながら話していた。
そこに噂をすればという感じで、
「でっちー! 豆まきですって! セッツブーン!」
「あいたっ!? ろーちゃん、ごーやは鬼役じゃないでち! 龍鳳だよ!」
「あ、ごめんねーでっち」
「いや、別に構わないけどあんまり強く投げないようにするんだよ? 目に当たったら後が怖いから」
「わかったですって!」
そんなごーやとろーちゃんのやり取りを見て、
「ごーやさんってなんだかんだでろーちゃんには甘いよな。姉貴」
「そうだね……ごーやさんは面倒見がいいから適任だと思うの……」
「ろーちゃん、いいなー。ごーちゃんも相手してほしいよ」
「それじゃ木曾さんのところにいきましょうか。まるゆ、木曾さんにはいつもお世話になっていますから」
その後にまるゆは木曾のところに行くとちょうど鬼役をしていたので豆を投げていたんだけど中々当たらずに泣いていたという。
木曾も木曾でまるゆには甘いから頭を撫でていたとか。
「みんな、楽しそうだな」
「そうですね提督」
提督と榛名の二人はそこら中で頻発している豆まき騒動を楽しそうに見守っていた。
まだ分離して三日目だけどどうにか二人は落ち着きを見せ始めてきたのだ。
それでも今日の夜にはまた二人で一緒に眠るのだろうが。
「また来年もこうしてみんなと騒ぎたいものだよ」
「大丈夫ですよ提督。提督と榛名たちで海を深海棲艦の魔の手から守っていけばいつまでもこんな事は出来ますから」
「そうだな。これからも海を守っていこうな榛名」
「はい!」
そんな感じで和やかに時間は過ぎて行ったのだけど、提督達の近くで豆まきをしていた第七駆逐隊の面々は少しだけ不思議そうな顔つきをしながらも、
「あれ……? いま一瞬……」
「そうだね。なんか一瞬ご主人様の姿が透けたような……」
「き、きっと気のせいだよ漣ちゃん……そんなことありえないよ」
「そうよ。クソ提督が消えるはずがないじゃない……?」
四人は揃って提督が一瞬だけだけど以前の榛名のように透けているような錯覚を感じていた。
ただもう提督の姿はいつも通りのままだったので四人は不思議そうにしていたけど曙は胸の中でざわめきを感じていた。
「(まさかあたし達の前から消えるなんてことしないわよね? クソ提督。そんな事になったら絶対に許さないんだから……)」
ただたださっきの光景が嫌な知らせではない事を祈るばかりだった。
「曙ちゃん
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