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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第254話 助ける為に
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1月12日、午後12時50分、第2校舎3階北端。
昼休みだからだろう、喧騒がかすかに届くこの場所は電算機室で、明日奈と玲奈は2人して、背筋を伸ばして椅子に腰かけていた。
いつもの制服……ブレザー姿なのだが、そこには1つだけ違う部分がある。右肩部分に昨日までは無かった物が備え付けられていた。それは細いハーネスで固定された直径7センチほどのドーム状の機械。基部はアルミの削り出し材で、ドーム部分は透明なアクリル製、その内部に収められているのはレンズ。明日奈と玲奈 其々の基部のソケットから2本のケーブルが伸び、1本は2人の携帯端末、そしてもう一本は近くの机に鎮座した小型のデスクトップPCへと接続されていた。
PCの前には勿論 和人と隼人……だけではなく、メカトロニクスコースを同じく受講している2人の生徒が頭を寄せ合って、あれこれ考えを口にしたり、時折は隼人にアドバイス等を受けていた。 ある程度は理解できるとは言え、明日奈も玲奈も 専門用語が多すぎだから、まるで呪文めいた言葉に聴こえるのは仕方ない事だった。
当然、遊んでいる訳ではなく、1つの目的に向かって皆で知恵を出し合っているのだ。
「だからさ、これじゃジャイロが敏感過ぎるんだって。視線追随性を優先しようと思ったら、ここんことのパラメータにもう少し遊びがないと……」
「んー…… でも、それじゃあ、急な挙動があった時に追いつかず、ラグるんじゃないか?」
「そのへんは、この最適化プログラムの学習効果に期待するしかねえよカズ。……さて、前準備はこの辺が限界だって思うし、ついでにもう ここまでの点数を隼人せんせーに付けて貰おうぜ」
「おっ、それもそうだな。何せ、オレらの特別講師だからなぁ」
先程まで、和人相手にあーでもない、こーでもない、と言っていたのに、3人の視線が一気に隼人に集まった。それを感じ取ったのか、隼人は頭に手をやり、二度、三度と頭を叩く。
「……やれやれ。今更ながらほんと厄介だな。こういうのって苦手だ」
「でも超得意専門分野なんだしさ。教えるのくらいぶっちゃけ片手間って感じだろ? んじゃ 早速オレの採点も頼むぜー。『はくぎんのちょうゆうしゃせんせー』っ!」
ニヤニヤと笑う和人を軽く一瞥した隼人は2人に向き合った。指差し棒を手に持ち 肩に二度三度当てる姿は、本当に教師に見えなくもない。これまで、教える事と言えば VR世界ででの攻略系ばかりだったから、こう言った勉強方面も悪くないと思ったりもしている。
「先ずはさっきのレートジャイロに遊びを設ける考えだ。オレは良い判断だと思う。口出しはしなかったが、確かにあの数値じゃ敏感にさせ過ぎだな。バランスを保つ具合も確かに重要だが 今の判断がベストだ。視線の追随性を意識したのも良いポイント
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