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報復
第一章
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 だからだ、彼は叔父に言うのだ。
「ですから私がです」
「秦に対してか」
「そうしてやります」
 こう強く言う、しかし項羽はこの時まだ子供に過ぎず秦も始皇帝の治の下強かった。項梁もまさかと思った。
 だがその始皇帝が死に国は忽ち乱れ項梁も機と見て楚の王室の者を立てて挙兵した、言うまでもなく項羽もその中にいた。
 項羽は強かった、戦えば必ず勝ち巨大な身体に矛を持ち自ら馬に乗り敵を屠りもしていった。
 途中叔父は秦軍に殺されたがこれが余計に彼の怒りを震い立たせた。
「秦の兵達は生かすな!」
「一人もですか」
「これから戦う秦の兵達は」
「そうだ、奴等は叔父上を殺した」
 自分を育ててくれた親に等しい彼をというのだ。
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