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得手不得手
第三章
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ならば指名打者制度を有効に使うというのだ、西本はこう言って広岡を決して批判しなかった。
 そしてこの指摘は的中した、広岡は西武ライオンズの監督になった時にすぐに選手達に守備練習を徹底させたが。
 チームの主砲田淵幸一を指名打者に任命した、そして彼の本来のポジションであるキャッチャーやファーストは他の選手に任せた。
 田淵は広岡のその起用に応えよく打ち西武は優勝しそこから長い黄金時代がはじまった。彼は西本の指摘通りのことをして再び優勝した。セリーグではマニエルの守備を切った彼だったがパリ―グではそうした。


得手不得手   完


                 2017・7・12
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