第17話
[1/13]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜パルム間道〜
「さっきの人の話だとこっちの高台みたいだけど……」
「これは、門……?」
目撃情報があった場所に到着したユウナは周囲を見回し、クルトは目の前にある巨大な門を見つめて不思議そうな表情をした。
「……なにこれ。ずいぶん思わせぶりな感じだけど。」
「これは……山中に続いているのか?」
「……?地図に何もありませんね。この門も、その先の道も。」
「大昔に打ち棄てられた廃道かもしれないが……いや、そこまで古くもなさそうだ。」
地図を確認したアルティナが困惑の表情を浮かべている中推測を口に仕掛けたリィンだったが、門に据え付けられている警告に気づいて門に近づいて確認した。
”警告”
この先、崖崩れのため危険。関係者以外の立ち入りを禁ずる。
「な、なんか素っ気ないわねぇ。―――クルト君、こんな場所があるって知ってた?」
「いや……聞いた事もないな。手前のコンテナは昔からあったから気づかなかっただけだと思うけど。」
(お兄様……もしかしてと思うのですが……この先は”ハーメル村”なのでは……?)
(!……そう言えば、1年半前”特務部隊”結成時に”和解条約”の詳細について教えてもらった際、メンフィルから貰った情報に書いてあった”ハーメル村”の位置は…………)
ユウナとクルトが謎の門の先について話し合っている中、ある事に気づいたセレーネはリィンに念話を送り、セレーネの念話を受け取ったリィンは目を見開いて真剣な表情で門を見つめた。
「いずれにせよ、人形兵器が目撃された場所ではなさそうですね。」
「………ああ、見た所相当、頑丈に施錠されているようだ。地面が荒らされた跡もないし、別の場所を―――」
アルティナの言葉にリィンが頷いて指示をしかけたその時、何かの気配や音を感じ取ったリィンとセレーネは集中して周囲を警戒した。すると人形兵器が木々の中から現れてリィン達へと向かい
「―――戦闘準備。ちょうど向こうから来てくれたみたいだぞ?」
「しかもタイプは違いますが、先程戦った人形兵器と同格と思われますから、気を引き締めて下さい。」
「なっ……!?」
「木々の間から……!」
「クラウ=ソラス。」
リィンとセレーネの忠告に驚いたユウナ達がそれぞれ武装を構えると人形兵器が3体木々の間から現れてリィン達の退路を塞いだ!
「な、な、な……」
「これも……人形兵器なんですか!?」
「ああ……!かなり特殊なタイプだ!」
「奇襲・暗殺用の特殊機―――”パランシングクラウン”です!」
「あの人形兵器は先程戦った人形兵器とは真逆―――攻撃に特化しているタイプですから、
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ