第17話
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にメサイアとセレーネは苦笑しながら答え
「へ……じゃあ、メサイア皇女様もベルフェゴールさん達と同じメンフィル帝国の”客将”なんですか!?」
「ああ。元々メサイアと俺が出会った時期はヴァイスハイト皇帝達とメサイアが出会う前だったからな。その時点のメサイアもメルキア帝国の元皇女だったから、リウイ陛下達―――メンフィル帝国もメサイアを”客将”扱いしたんだ。幸い実力もあったしな。」
「”メルキア帝国”………聞いた事がない国ですが、もしかして異世界の……?」
ユウナの問いかけに答えたリィンの答えを聞いてある事が気になったクルトはリィン達に質問した。
「はい。そして私は今より遥か昔のメルキア皇帝だったヴァイスハイト・フィズ・メルキアーナとその妾である元アンナローツェ王国女王であったマルギレッタ・シリオスの娘だったのです。」
「へ………メサイア皇女様が、遥か昔のメルキア帝国っていう異世界の国の皇女様って…………」
「しかもご両親の名前がメサイア皇女殿下の養親である今のご両親の名前と非常に似ていますが……何か関係があるのですか?」
メサイアの説明を聞いたユウナは呆け、クルトは困惑の表情でメサイアを見つめた。そしてリィン達はメサイアが謎の転移門によって過去の並行世界から現代に迷い出た人物で、それを知ったヴァイスハイト皇帝達がメサイアを養子にした事を説明した。
「へ、並行世界で、しかもタイムスリップって………色々と非常識過ぎよ……」
「……まあ、教官の周りは”非常識”だらけなので、”今更”かと。」
「ア、アハハ………」
「別に意図してそうなった訳じゃないんだけどな……」
事情を聞き終えたユウナは疲れた表情で溜息を吐き、ジト目で呟いたアルティナの言葉を聞いたセレーネは苦笑し、リィンは疲れた表情で呟いた。
「……なるほど。だからヴァイスハイト皇帝陛下達は、自分達とそれほど年が離れて―――いえ、自分達よりも年上のメサイア皇女殿下を養子に迎えたのですか。」
「ちょっと、クルト君?女性に年齢の事を指摘するなんて、失礼なんじゃないの?」
「あ…………失礼しました。」
納得した様子で呟いたクルトの言葉を聞いたユウナはジト目で指摘し、指摘されたクルトは一瞬呆けた後メサイアに謝罪をした。
「ふふ、私は気にしていませんから、どうかお気になさらないでください。今後はリィン様に呼ばれれば、共に協力する事もありますでしょうから、よろしくお願いしますね。」
「はい!」
「こちらこそよろしくお願いします。」
「ハハ……―――さてと、今度こそ町を出て演習地に向かおうか。」
その後リィン達は町を出て演習地へと向かった―――――
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