第四幕その十一
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「僕達はね」
「そうだったね」
「そう、けれどね」
「狼かっていうと」
「違うわね」
ドロシーはにこりと笑ってトトにこたえました。
「そうよね」
「うん、僕は犬だよ」
「ええ、貴方は犬よ」
「立派なね」
「そう、犬は立派な種族だよ」
教授もこう言います。
「人間の大切な友人でもある誇り高い」
「そうした生きものだね」
「そう、だから君もだね」
「いつも犬であることに誇りを持っているよ」
「それは何より、だよ」
「そうだね、いつもドロシーと一緒にいて」
「そしてドロシーを守っているね」
「そうだよ」
その通りだというのです。
「ドロシーは絶対に僕が守るよ」
「例え何があろうとも」
「そうするよ」
こう言うのでした、そしてです。
オジョもです、ブランデーを少し入れた紅茶を飲みながらそのうえでトトにこんなことを言いました。
「トトには今回かなり助けてもらえそうだね」
「それはどうしてかな」
「そんな気がするんだ」
予感で言っているというのだ。
「ただね」
「そうなんだ」
「うん、そんな気がするんだ」
「僕は別にね」
これといってというのです。
「役に立たないと思うよ」
「いや、トトはいつも貢献しているよ」
「冒険の時には?」
「そう思うよ」
「そうだといいけれど」
「それにね」
さらに言うオジョでした、チーズケーキも食べながら。
「お鼻が効くし」
「犬は誰でもそうだよ」
「いや、そのお鼻がね」
何といってもというのです。
「抜群にいいしね」
「そのこともあってなんだ」
「そう、今回活躍してくれそうだよ」
「そんな気がするんだね」
「僕はね」
「そうね、私もね」
ドロシーもここで言いました。
「言われてみればね」
「そんな気がするんだ」
「オジョのお話を聞くとね」
「ドロシーもそう言うんだ」
「ええ、じゃあその時が来たら」
「うん、頑張ってみるよ」
「そうしてね」
こうトトに言うのでした。
「皆で力を合わせて」
「そしてだね」
「問題を解決していきましょう」
「今回の件もね」
「さて、お茶の後は」
ティータイムを終えたらというのです。
「麓に戻って」
「はい、鳥さん達とお話をして」
「そうしてですね」
「あちらの言い分も聞いて」
「お互いの意見のことを考えて」
「問題を解決するんですね」
「そうしましょう、どちらも幸せになれて」
森の生きもの達も鳥達もというのです。
「仲良くなれる」
「そういう風にしていきますね」
「ただお互いが幸せになれるだけでなく」
「仲良くも出来る」
「それを目指しますか」
「それが問題の解決ですね」
「そうよ、じゃあ麓に行きましょうね」
ドロシーは
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