第四幕その八
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「大騒ぎだよ」
「他にもね」
「暮らしが全然違ってて」
「困ることばかりで」
「僕達は僕達の暮らしがあるから」
「それを壊されるのならね」
「どうしてもだよ」
そこはというのです、そしてです。
森の生きものの皆の言葉を聞いたドロシーは一つの結論を出しました。その結論は何かといいますと。
「一緒には住めないわね」
「そうだね」
オジョがそのドロシーに応えました。
「これはね」
「ええ、そうよね」
「一緒にね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「別の方法を考えるしかないわ」
「それだとね」
トトが言う意見はといいますと。
「鳥さん達に新しい居場所を探してあげる?」
「そうなるわね」
「やっぱりそうだよね」
「じゃあ今度はね」
ドロシーはあらためてトトに言いました。
「鳥さん達のところに行きましょう」
「それがいいね」
「あの連中なら西の麓におるぞ」
長老さんは鳥さん達の居場所をお話しました。
「そこにな」
「西のなのね」
「そうじゃ」
まさにそこにというのです。
「おるからな」
「わかったわ、じゃあそっちに行ってみるわね」
「そういうことでな」
「じゃあ次はですね」
恵梨香もドロシーに言ってきました。
「鳥さん達のところにですね」
「ええ、行きましょう」
「それじゃあ」
「こうした話は何かと大変だよ」
どうしてもと言ったトトでした。
「お互いのお話を聞いてお互いが納得する様に収めないといけないから」
「そうよね」
「オズの国は広いし地下も何処でも住めるけれど」
「お空の雲や浮かぶ島にもね」
「色々あるし国も広がっていってもいるけれど」
オズの国がある大陸自体もです。
「それでもね」
「そう、どうしてもね」
「こうした問題は起こるね」
「山とか街とかの単位だと」
「そしてそれを収めるのがね」
「私達のすることよ」
まさにというのです。
「それこそがね」
「政治だね」
「そう、政治よ」
まさにとです、ドロシーはトトに答えました。
「こうしたことは政治よ」
「そうだよね」
「町や村を整えて奇麗にしたりするのも政治で」
「こうしたいざかいを収めるのもね」
「政治よ」
「そうだよね」
「オズの国は確かに平和だけれど」
戦争はなく人や生きものの心も確かに穏やかです。
「けれど何もしないではね」
「いられないね」
「こうしたことも起こるから」
衝突はどうしても起こるというのです。
「私達もやることがあるのよ」
「政治として」
「そう、そしてね」
「今回のことを収める為に」
「今度は鳥さん達のお話を聞きましょう、そしてね」
「そして?」
「あの、皆は鳥さん達と今はぶつかってるけ
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