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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第20話 小猫、初めてのグルメ食材。フグ鯨を調理せよ!!
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た。途中で上がってきたイッセー先輩と祐斗先輩は私が調理しているのを見て驚きましたがすぐに応援してくれました。そしてフグ鯨が産卵を終えて深海に帰ったためラスト一匹になりました。


「み、見えた……毒袋」


 とうとうフグ鯨の毒袋が見える所まできました。


「さて小猫ちゃん、ここからが本番だ。今度は素手で毒袋の周りにある粘膜をはがしていくんだ」
「はい…!」


 私はこれまで以上に集中して毒袋の粘膜をはがしていく、普通の人でさえ難しい繊細な作業を戦車の駒の怪力を持つ私がやるのは至難だ。でもここまできたら自分の力でやり遂げたい。


「いいぞ小猫ちゃん、手前についてる粘膜が取れたらやさしく救い上げるように手のひらに乗せるんだ。そして裏についてる粘膜もはがしていく」
「……」
「やさしく、ゆっくりと……」


 私はそっと毒袋を持ち上げていく、慌てない、大丈夫、私なら出来る……!


 そして…………


「と、取れました…」


 遂に毒袋を取り除くことが出来た…!


「よぉおおおぉぉぉーーーーーーっし!!!」
「やったーーー!!小猫、凄いわよ!!」


 やった…私、出来たんだ…


 ピカァァァッ!!


 その時でした、フグ鯨が眩い光を出して輝きだしました。


「フグ鯨が光った!?」
「毒が無くなったことで輝きだしたんだ。成功だよ、小猫ちゃん。これは君がやったんだ」
「良かった…ふえぇぇぇん!」


 私は嬉しさのあまり泣き出してしまいました。でもなんでしょうか、この言葉では言い尽くせない程の感動は…そうか、これが美食屋の喜びなんですね。


「さあ皆、小猫ちゃんが頑張ってくれたこのフグ鯨!さっそくいただくとしようぜ!」
「「「おおーーーーーっ!!!」


 私はフグのさばき方は知らないのでイッセー先輩に教えてもらいました。


「えへへ、出来ました、フグ鯨の刺身です。ちょっと不格好な形になってしまいましたが…」
「そんなことないわ。とっても美味しそうよ」
「それじゃあフグ鯨の捕獲を記念して、頂きます!!」
「「「頂きます!!」」」


 私は自分で切ったフグ鯨の身を箸で掴み口の中に入れました。噛むと口の中に脂の旨味が口いっぱいに広がりました。でも本マグロの大トロみたいに溶けてなくなることはなく、フグの身のような触感がずっと続いています。


「凄い…噛んでも噛んでも味が無くならない!」
「それどころか旨味や香りがどんどん出てきますわ」
「こんな美味しい食材がこの世に存在していたなんて…」


 部長達も皆幸せそうな表情を浮かべています。私も嬉しくなってきちゃいました。


「毒化してでも食べ
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