暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第20話 小猫、初めてのグルメ食材。フグ鯨を調理せよ!!
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きなり知らない森の中にいたらしくてずっと森を彷徨っていたらしいです、そして母さまが住んでいた集落に行きつきました。母さまは父さまを助けて父さまの看病をずっとしていました。いつしか母さまは自分の美貌を前にしてもデレたり媚び諂うことなく変わらず接してくれた父さまの人柄に本気で惚れこんでしまい二人は恋に落ちました」
「素敵な出会いね、私もそんな恋をしてみたいわ」
部長がうっとりとした表情でそう言います。部長は助けてくれた男性を探しているのでこういう恋物語に憧れているんですね。
「でもその集落の長、すなわち母さまの父は人間嫌いでした。長との大喧嘩の末母さまは父さまと一緒に集落を出て行ったそうなんです」
「愛する人の為に住んでいた集落を出るなんて…まさに愛ね!」
ティナさんはうっとりとした表情でそう言いました。やはりティナさんも女の子なんですね。
「暮らしは決して裕福ではなかったそうですが父さまも母さまも仲のいい夫婦として生活していたそうなんです。そして姉さまと私、二人の子供が誕生しました。父さまはとっても料理が上手でいつも美味しいご飯を作ってくれていました。私も姉さまも習っていましたしこの包丁も最初は姉さまが父さまから貰ったものなんです」
私は包丁を見つめながら頭の中にある楽しかった思い出を浮かべていた。父さまが料理を作って母さまが笑っていて姉さまと私が美味しそうにご飯を食べている、そんな光景を……
「でも父さまは病気にかかってしまい亡くなってしまいました。母さまも父さまを失ったショックで衰弱していき後を追うように……その後は姉さまと生活していましたが後はリアス部長達も知ってる通りです。この包丁は姉さまと別れる時に貰ったものです」
「小猫、さらっと話したけど良かったの?私たちに自身の過去を話したりして」
「はい、私の大切な人たちに知ってほしいと思ったからです。後は父さまの話をして勇気を貰おうと思いまして」
私は包丁を手にしてフグ鯨を目にする、さっきまでの緊張はもうなくなっていた。
「小猫ちゃん、そのフグ鯨は浮袋の真下に毒袋がある、分かるかい?」
「はい、ぼんやりと見えました」
猫耳と尻尾を出して集中する、するとココさんが言った辺りから少し濁ったような氣の流れを感じた。これが毒袋なんでしょう。
「まずは尾びれのつけ根から三枚におろす要領で10センチ包丁を入れよう、ゆっくりね」
「は、はい!」
私はフグ鯨に包丁を当てて調理を開始しました。
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調理を初めてからどれだけ時間がたったんでしょうか、何匹も何匹も失敗して既に何回目の調理か分かんないくらい集中していまし
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