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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第20話 小猫、初めてのグルメ食材。フグ鯨を調理せよ!!
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戦いで毒の消耗が大きかったせいか手元が震えてしまうんだ、だから今の僕じゃ成功しそうにないんだ」
「……」
「もし君が嫌なら無理強いはしない、無茶な提案をしているのは分かっているから」
どうしよう…私なんて姉さまに比べれば仙術も料理もまだまだ半人前だし出来る訳がないです。私が無理ですとココさんに言おうとしたときさっきのイッセー先輩と祐斗先輩の会話が頭に浮かんだ。
(なに、これも経験だ。お前が嫌なら無理は言わないけどな)
(そんなことは無いよ、勿論挑戦させてもらうさ)
…そうだ、祐斗先輩も未知の技術に挑戦したのに私が最初から無理だなんて決めつけるなんて言っていたら私はいつまでたってもイッセー先輩にも姉さまにも追いつけない。
(先輩のいる場所に私も行きたい、そして隣を歩いていきたい…なら逃げちゃ駄目ですよね)
私は決心をしてココさんに向きかえった。
「ココさん、私やります!」
「そうか、じゃあお願いするよ」
ココさんは私の覚悟を理解してくれたのかニコッと笑って場所を開けてくれた、私はココさんのいた場所に正座をしてフグ鯨を見つめた。
(なんてプレッシャーなんだろう…こんなに小さいのにまるで鯨みたいな大きさに見える)
私は一瞬怯えてしまうが自分の頬を叩いて気合を入れなおした。
「それじゃあフグ鯨の調理を始めようか。包丁はこれを…」
「あ、大丈夫です。私、包丁は持ってますから」
リュックに入れていた包丁を取り出して皆に見せる、するとココさんが何やら驚いた表情を浮かべた。
「こ、これは…なんて美しい包丁なんだ。まるで濡れているかのような霞仕上げ…手入れの行き届いた立派な包丁だ。小猫ちゃん、これは君の包丁かい?」
「これは私の包丁じゃありません、これは父さまのものです」
「君の御父上の…?」
「はい、そうです」
私は包丁を見ながら自分の過去を話し始めました。
「私の父さまと母さまは私が5歳の時まで一緒に暮らしていたんです。姉さまもいて貧しくも温かい家庭でした」
「小猫ちゃんのお父さんとお母さんですか、二人とも猫妖怪だったんですか?」
「いえ母さまは猫妖怪でしたが父さまは人間です。母さまは藤舞という名で猫?の中でもひと際仙術の才能に溢れていた人だったらしく大変美しい容姿をしていたそうです。その美貌から多くの男性を虜にしたほどと聞きました。そんな時母さまが暮らす妖怪の集落に一人の男性が迷い込みました、名前は小松といって料理人だったそうです」
「小松……それが包丁の持ち主なのね」
部長が包丁の持ち主が父さまであるか尋ねてきたので首を縦に振った。
「はい、父さまは自分が住んでいた町からい
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