暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第253話 運命
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 更に言えば この病院の規模は総合病院……とだけあって非常に大きい。入院患者数も一般的な病院と比べたら桁が違う。数だけでも大変な上に、正確じゃない名前で情報で教えてくれるとは到底思えない。……と言うより患者のプライバシーと言うものもあって守秘義務もあるから、あやふやな問答では門前払いされてしまうだろう。

「うん……。アバターからの推察になっちゃうけど きっと15歳前後の女の子……とは思うんだけど、それだけじゃ難しいよね。虱潰しに探すのって言うのも現実的じゃないと思うし……」

 アスナも難しい表情をした。寧ろ簡単に教えてくれようものなら、この病院大丈夫? と疑いかねないから。
 そんな2人の様子を きょとん として見てたリュウキはと言うと 少し笑いつつ急ぎながら2人に言った。

「ごめんごめん。説明足らずだった。確かに面会受付の方に向かってたけど その隣だ。総合受付の方だよ。……顔見知りの人がいてね。その人に協力をしてもらおうと思ってる。事前にアポイントは取ってあるから大丈夫だ」
「「え?」」

 アスナとレイナはリュウキと同じようにきょとん として僅かながらに頭を傾けた。
 どうやら、想像していた事よりも更に大きかった様だ。リュウキが以前この病院に訪れた、と言っていた事も 仕事関係の人が入院していた、程度にしか考えてなかったのだが、蓋を開けてみれば内部にもつながりがあると言う事。

 よくよく考えてみれば、そもそもリュウキの人脈の広さと言えばその規模は この病院と比較して…… いや比較にならない程リュウキが圧勝している。レクトを立て直した時の事を今更ながら思い返せば容易に想像がつきそうなモノだ。

 でも、普段のリュウキの姿。レイナと一緒にいる姿。キリトやクライン、エギル、リズ、シリカ、シノン…… 沢山の仲間達と楽しく遊んでいる姿の方をずっと見てきているから、直ぐに連想するのが難しかった。

 そしてそれは普段のリュウキが《普通に見える》事。……それがとても喜ばしい事でもあった事も改めて思い返す2人だった。
 アスナは心底信頼する、尊敬する眼差しをリュウキに向けた後、レイナと交互に視線を向けて言った。

「ホントに頼りになるね? レイの旦那様っ」
「……っっ!?」
「あ、あぅぅっ お、おねーちゃんっ…… こ、こんなトコで〜……っ///」

 不意打ちっぽくなってしまっているが、そうじゃなくてもこの手の話題にはまだまだ慣れたりはしない様だ。勿論、簡単に慣れられてしまってはこちらが面白くない…… と少々邪な事を考えてるアスナは、リュウキの背をぽんっ と叩いた。

「お願いね?」
「……りょーかい」 

 リュウキは恥ずかしそうに ささっと顔を背けると受付カウンターの方へと向かい、カウンターの向こ
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