暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第253話 運命
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・ナイツに入れて欲しいって、そう思ってるから」

 線が細く華奢な身体だった。強く抱きしめれば折れてしまいそう……と思ってしまう程の。自分達よりも歳下の小さな女の子達が、ここまで頑張り続けて、辛い事も笑顔で頑張ってきた。そんな人たちを嫌になんかなれる訳無かったんだ。

「……ありが、とう、ございます」
「うん……うん……ボク、うれしい。皆と会えて、本当にうれしい」

 もう、何もかも満足。
 そう言っている様にも見えるユウキとラン。

 もし―― それ(・・)を告知されていると言うのが2人なら、もう思い残す事なく逝ける。と言っている様にも見える。

 だけど、それはさせない。……少なくとも、今はさせない、言わせないと強く思い、声をかけたのはリュウキだった。



「最初に――言った、だろ? サニーがオレ達を引き合わせた。……つまりそこには理由がある。合わせた理由が、きっとある筈なんだ」



 リュウキの言葉の真意。当然直ぐに理解できる訳もなく、ランもユウキも僅かに頭を傾けた。



「……サニーが言ってる。まだ―― 『こっちに来てほしくない』って。『まだまだ 笑顔で皆といて欲しい』ってな」



 それは嘗て、自分自身が命を落としかけた時に、親愛なる友へ残した言葉と、想いと同じだった。大切な人達だからこその残す言葉。きてほしくないと言う想い。全てリュウキも判るんだ。





「だからまだ、皆を眠らせたりはしない。オレは、……サニーは 皆を」






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