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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第253話 運命
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オレの記憶の中のサニーは……、……うん。笑顔が好きだった。笑顔と、日向ぼっこが好きだった筈だから」
「っ……」
ランは リュウキを、そして後ろで笑顔で頷いてるアスナやレイナを見て、全体的に沈んでいた身体を何とか持ち直した。
「そうだよね。うん。きっとそうだよ……」
ユウキも横で必死に頷いている。
少し、時間がかかってしまったが 2人が落ち着けるまで リュウキもアスナもレイナも黙って待っていた。そして覚悟を決めた様に ランが口を開いた。
「リュウキさん。アスナさん。レイナさん。ごめんなさい。本当の事を言えなくて……。春にギルドを解散してしまう、と言いましたが、その本当の理由は皆が忙しくなるから…… と言う理由ではないんです。長くても――後3カ月。そう告知されてしまったメンバーが3人います。……スリーピング・ナイツの創設メンバーは10人でした。サニーを含めて3人いなくなって…… また3人が……」
果てしなく、途方もない重さを持った言葉だった。その重さは 脳にまで伝わり、やがて輪郭を帯びだした。脳裏に浮かんだのは 他のギルドメンバーの顔。シウネーやジュン、テッチ、ノリ、タルケンの明るい笑顔だった。
「それでね。皆で話し合って決めたんだ。次の1人の時にはギルドを解散しよう、って。その前にみんなで最高の思い出を作ろう……ってさ。サニー皆に胸を張ってお土産に出来る様な凄い冒険をしようってね」
ランを支える様に、ユウキが繋げた。
「でもさー。やっぱり簡単にはいかなかったんだ。なにせ 皆が驚くような大冒険だもん。当たり前だーって皆思ってたんだけど、流石に『できなかったー』って言うのは情けないからさ。手伝ってくれる人を探そう、って相談したんだ。……勿論、反対意見もあったよ。だって、もしボク達の事を知られたら、その人に迷惑をかけちゃう、嫌な思いをさせちゃうから、って思ったから」
ユウキがそこまで言った所で、次にランが繋げた。
「本当にごめんなさい。……サニーの事も含めて、皆さんには本当に辛い思いをさせてしまって……。私達は 大丈夫です。リュウキさんやアスナさん、レイナさんに言われた様に笑顔で、最後まで笑顔で頑張っていきますから。……だから、もし 出来る事なら……「悪いが、忘れる事なんてできない」っ……」
最後まで言わせなかったのはリュウキだった。
それに加わる様に、アスナもレイナも共に声をそろえて、そして ユウキとランの2人を抱きしめながら言った。
「当然だよ。嫌な事なんて、ある訳ないもん。本当に楽しくて心躍って……。毎日ドキドキできて、嬉しかったから」
「うん…… ユウキやランの、皆の手伝いができて、凄く嬉しいって思ってる。私は…… 私達は今でもまだ、スリーピング
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