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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第253話 運命
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騒いだり大きな声出したりは当然ながらご法度である。
「はぅっ……!」
「もー お姉ちゃん? 落ち着いてよー。それにここ病院だから静かにー、だよ?」
「うぅ…… ゴメンね」
レイナに叱られてしゅんっ としてしまうアスナも凄く珍しい。 そしてやっぱりレイナの姉なんだ、と言う事も改めて思う。 可愛いと言う言葉はレイナの方によくあてはまっていたのだ。アスナはしっかりしてて、いつも世話をやいてくれていて、頼りがいがあって…… と皆から、レイナからの信頼が非常に熱かったから。そんなアスナがいつもと逆な感じがして、自然とリュウキは笑ってしまう。そして、アスナの気持ちもよく判っていた。
「はやる気持ちはオレも判るよ。……今まで色んな事を考えてて、……多分考えすぎてたんだなオレは。だから 二の足を踏んでたんだ」
リュウキは そう答え この広い病院の高い天井を見上げた後、2人に向かって笑いかけた。
「……2人のおかげで ここに来られたって思ってる。……ありがとな」
「や、そんな事……。私は何にもしてないよ! リュウキ君自身が頑張ったから。……心から頑張ったからこその結果だよ」
「だね。そのおかげで私も……、私達もまたユウキ達に会えるんだから。お礼を言いたいのは私の方だから」
リュウキは アスナとレイナの話を訊いて笑った。そして ゆっくりと歩を進めた。
「行こう」
「「うん!」」
互いに頷き合いながら先へと向かった。
だがまだまだ問題点はあるだろう、と思うのはアスナとレイナ。
まずユウキとランが面会をしてくれると決まっている訳ではないから。そこにまず不安はあった。それに 2人の名は アバターネームだから本名ではない。色んな不安があるのだが、それでもここまで来て諦められる筈もない。
その不安をレイナはリュウキに聞いていた。
「ええっと…… ねぇリュウキ君。私達ユウキさんやランさんの名前…… 知らないんだけど どうしよう?」
確かに、それはレイナの言う通りだろう。
面会しようにも相手の名前が判らないのでは話にならない。『正確な名前は判らないけど、多分ユウキと言う名で、姉妹がいます。ここに入院している
かも
(
・・
)
しれない。そんな姉妹患者さんはいませんか?』と言って聞きまわるしかない。
そんな事言って回ってたら下手したら不審者ではないのか? とも思われかねないだろう。
正確ではない可能性があるが名前としてはキャラネームである《ゆうき》と《らん》だ。
どちらかと言えば、《ゆうき》の名の方が《らん》より本名の感じがする……とは思える。ゆうき と言う名前は珍しい名前と言う訳ではない。男の子にも女の子にもその名前あるのだから、正直厳しいと言うのが予想だった
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