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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十四話:パペット・マペットのショートコント
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れないイカさんに告げ、自分の荷物を取りにその場を離れた。
即座に戻ってくるや、コッチの世界に来て早々に購入したスケッチブックにサラサラと何かを描いてページを破り取る。
そしてイカさんに描いた絵を見せて、
「お前の言う道化師ってのはコイツか?」
と確認作業。
その絵を見たイカさんは、
「こ、コイツです! 間違いなくこの男です!」
「ほう、やはりドルマゲスか……」
え? ドルマゲスって私達が追ってる道化師さんですよね。何で絵を描けるくらいウルポンが顔を知ってるの?
「うわぁ……とてつもなく絵が上手いわね!」
「ウルポンの特技なんですよゼシカちゃん。顔以外で誇れる唯一の長所なんですよ」
「羨ましいか? お前は容姿以外は誇れる物が何も無いからな」
くぅぅ……一々腹立つわぁ!
他の誰に言われても頭にこないけど、ウルポンにだけは言われると腹が立つ!
もう、口の悪さは神の領域ね。いや……悪魔か!
「さて……お前を呪った奴は分かった。だからと言ってお前を一方的な被害者にする訳にはいかない。って訳で、お前が沈没させた数々の船への罪を償ったもらう。死刑だね!」
『死刑』って言った途端、最高の笑顔を見せるウルポンは、やっぱり極悪野郎だと思う。
「ちょ、ちょっと待てください! 私の意思じゃ無かったんですよ!?」
「急に暴れたくなったのはお前の意思じゃ無いとしても、簡単に呪われる様な心の弱い馬鹿を放置する訳にはいかない。また例の道化師が現れたら如何する? また簡単に呪われてこの海域を行き交う船を沈没させるのか? そうなっては困るんだよ……だから今の内に貴様を死刑にする。納得出来るだろ(ニッコリ)」
「納得出来るか!」
うん。納得出来ないわね。
理解出来るけど、納得する事は出来ないわ……本人にとってはね。
「お前が納得出来なくても、船の沈没で死んだ人々の家族は納得出来る! だから大人しく殺されろよ……な」
「『な』じゃねー! 殺される事に納得出来るか!」
満面の笑みでイカさんを殺したがってるウルポン……悪人です。
「あの……旅の方」
楽しそうにイカさんを死刑にしようとしてるウルポンに、水夫の方が話しかけます。
「何?」
話しかけられた極悪人は面倒臭そうな顔……
先刻
(
さっき
)
の笑顔は如何した!?
「あ、はい……今回の沈没事件で死んだ者は居りません。被害は船や積荷だけです」
「そ、そうなんですよ! 私、人は殺しておりません!」
イカさんも初耳だったのだろう……一瞬は驚いていたけど、助かる為にその事を強調しております。
「……それ……関係ある?」
いやいやいや……関係はあるんじゃないの?
キョトンとした顔でウルポンは周りの人々に問いかけてる。
「
先刻
(
さっき
)
も言った
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