第16話
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――――あうん!やあっ、アアアン……!」
「うーん、小ぶりに見せかけてベルお嬢さんくらいはあるよねー。お仲間の二人と比べたら控えめかもしれないけどこれはこれで好きだなぁ♪」
騎士装束の娘の背後を取った赤毛の娘は騎士装束の娘の胸をもむことを楽しみ
「ちょ、ちょっと……!シャレになってないですわよ!?いい加減に――――いやああっ!!?」
騎士装束の娘は離れようともがいたが、赤毛の娘を離す事はできず赤毛の娘が気が済むまで、胸を揉まれ続けた。
「はあはあ……この娘……あまりにフリーダム過ぎますわ……ううっ………お母様………マスターぁぁぁぁああっ………!」
「う〜ん……さーてと……せっかくのエレボニア再デビュー、派手に飾らせてもらおっかな?相手にとって不足はなし―――”サプライズゲスト”も期待できそうだしね♪」
騎士装束の娘が嘆いている中、赤毛の娘はリィン達が去った方向を見つめて不敵な笑みを浮かべていた。
その後パルムに到着したリィン達は、街を見回りながらクルトが昔住んでいたヴァンダール流の道場に近づいた。
〜”紡績町”パルム〜
「そうか、ここが――――」
「ええ、ヴァンダール流の道場です。はは……でも懐かしいな。小さい頃はここに住んでいましたし。」
「ふふっ、そうなんだ。でも、ヴァンダール流ってエレボニアじゃすごい流派なのよね?お弟子さんとか多そうだし、どうして閉鎖しちゃったの?」
「それは………大した事情じゃないさ。これも時代ってところかな。」
「へ…………」
「……………」
(……そう言えばヴァンダール家と言えば………)
(恐らく”あの件”とも関係しているのでしょうね……)
ヴァンダール流の道場が閉鎖した理由を言葉を濁して誤魔化したクルトの答えにユウナが呆けている中、事情を知っているリィンは目を伏せて黙り込み、ある事を思い出したアルティナは静かな表情で、セレーネは複雑そうな表情でそれぞれ道場を見つめていた。
「とおっ、やあああっ!!」
するとその時道場から掛け声らしき声が聞こえてきた。
「はは、やっぱり誰かいるみたいだな?」
「ええ……知り合いかもしれません。でもこれは……」
「せい、はあっ!」
「ちぇえええい!」
「閉鎖されたにしては賑やかですね。」
「……というか、声の感じからして道場を再開したようにしか思えないのですが……」
道場から次々と聞こえてくる掛け声にクルトが眉を顰めている中アルティナは静かな表情で呟き、セレーネは苦笑していた。
「……すみません。少し覗いてもいいですか?」
「ああ、もちろん。折角だし挨拶してい
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