番外編 逸見エリカ
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と聞いて当時の私は当然の報いだと思った。
しかし、プラウダ高校も第六十二回戦車道全国高校生大会の後の不評被害は酷く。プラウダ高校戦車道を離れる生徒が後を絶たずにいて、隊長に任命されたばかりのノンナの大切な幼馴染のカチューシャは何とか隊員を引き留めようとしたが殆どのものが去ってしまった。ノンナは語った。辞める隊員の殆どが戦車道を去る間際にカチューシャに対して言った言葉は……。
「人殺しの隊長と一緒に戦うつもりはない」
ノンナからこの話を聞いて私は今だからこそ客観的に酷いと判断が出来るようになったと思う。黒森峰の副隊長との頃の私だったら「ざまあみろ」とプラウダ高校の隊長に対してそう思っただろう。今にして思えばあの当時の私はかなり追い詰められていたが我ながら酷い性格だなと思う。それでも残ってくれた隊員の思いに報いて次の大会で決勝戦まで駒を進めた事を考えたらカチューシャというプラウダ高校の隊長の実力は本物だと実感した。それでも黒森峰にいた時は私は決勝戦でプラウダ高校の隊長を見た時は、初めは小学低学年ではないかと思った。
何しろ身長が130もないのだ。あれで自分より年上だと聞いて私は正直言ってあの時はどのように反応していいか困った。
でも、あのプラウダ高校の隊長がここまで来た道のりが険しく、安易な道ではなかっただろうと、あの当時の私は本当は認めたくなかったが、あの小さい体で人から馬鹿にされながらも弱みを見せずに厳しい道を歩んだ彼女を隊長程ではないが敵ながら尊敬した。けれど第六十三回戦車道全国高校生大会は私達がプラウダ高校に勝利した。それでもカチューシャは涙を見せずに最後まで堂々としていた。あのように見た目は幼く体も小さいながらも最後まで隊長の責務を全うする姿を見て本当に強いと思った。
だけど、それは過去の話。プラウダ高校の小さな暴君カチューシャは全国高校生大会終了後に終わった。大学時代の時にプラウダ高校のカチューシャの名を聞かなくなった。大学の大会にも出場しなくて不思議に思ったが、殴り合いの喧嘩にまで発展して監督から大目玉を食らってしばらくしてノンナとは、仲良しとはいかなくてもある程度は腹を割って喋れる程度まで改善した私は思い出したように「いつも隣にいたちびっ子は今はどうしているの?」と、今を思えば私は無神経な質問をノンナにしてしまった。私の質問を聞いた時のノンナの険しい表情は私は忘れる事が出来ない。
ノンナから「カチューシャに会いますか?」と、言われて私はシーズンオフだった時もあって特にやる事もなかったからノンナと一緒にカチューシャに合いに行った。そして何年かぶりにちびっ子隊長に合った時は私は言葉を失った。
『何よ……これ』
『だあ〜う〜〜〜あうあう』
見た目は高校時代の時と変わらない小さい体。だけど私が最
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