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【仮面ライダー×SAO】浮遊城の怪盗
仮面ライダースナイプー飛散するestimate!-
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おったか!』

「……んな訳あるか」

 とはいえトリックは単純で、大我はニコを連れて橋の下に降りただけだった。頭上から聞こえてくるカイデンの怒りの声に、橋の上からは見えない位置に陣取った大我は、スナイプの変身を解除しながらそう呟くと。足下に流れる川の冷たさを感じながらも、隣でばつの悪そうな表情をしているニコの肩を掴んだ。

「……さっきのは、どういうつもりだ」

「だって……」

 橋の上にいるラブリカたちにバレないような小声で、しかして同時に怒りを込めた低い声でニコを問い詰めた。こいつが来てから、こんなことを毎度している気がする、などと、大我は頭の片隅で思いながら。とはいえニコにはニコなりの考えがあるのも毎度のことで、反論を口にしようと大我をしっかりと見返してきていた。

「だって大我、ジェットコンバット使いたがらないじゃん……!」

「っ……」

 ニコから告げられた言葉を受け止めながら、大我は動揺を内心で留め置くことに全力を尽くしていた。もはやニコも長い間と呼べるほどに大我の戦いを見届けて来ており、明らかに《ジェットコンバット》の使用率が低いこと――いや、大我が《ジェットコンバット》の使用を避けていたのに気づいていたのだろう。

 ジェットコンバットガシャット。追加武装をライダーに召喚するタイプのガシャットであり、その追加武装とは大空を自由自在に飛翔する翼。十個の基本的なガシャットでも空中を飛翔出来るのは、他には《ドラゴナイトハンターZ》ぐらいのものであり、いくらレベル3相当のスペックだろうとその優位性は計り知れない。

 ――ただし、空中を飛翔するという人間の手に余る能力を十全に扱うには、入手した大我は完全な適格者ではなかった。プロトカジャットの反動を含めた長年戦い続けてきた影響で、大我の身体は長時間の飛翔に耐えられるほどに万全ではないのだから。

「……バカ、使いどころがなかっただけだ。テメェが来る前にどんだけ戦ってきたと思ってんだよ」

「……本当?」

「ああ。主治医の言うことを疑うんじゃねぇよ」

「こんな時だけ主治医面すんな!」

「んなことより、テメェはさっさと逃げろ」

 ……そんなことをニコに悟られるわけにはいかず。やたら勘のいいニコに気づかれぬように、ポーカーフェイスを見せることに大我は全力を発揮しつつ。さらに話を巻き返されないように、すぐさまニコが食いつきそうな次の話題を出すと。

「はあ!? んなこと出来るわけないじゃん!」

「最後まで聞けよ……作戦がある」

 まずラブリカを含めた二体をまともに相手して、万全の状況ですら戦えるか危うい。大我は何とか絞りだした作戦をニコに伝えると、よろしく頼む、とばかりに肩をポンと叩くと、隠れていた場所からラブリカた
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