第六十九話 戦艦人事協奏曲
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ン大尉と名乗り、
オールバックの男は、フォルカー・アクセル・フォン・ビューロー大尉と名乗ってくれた。
2人とも士官学校以来の付き合いだそうで年齢は小官より6期下の27歳だそうだ。
ベルゲングリューン大尉は戦艦クロッセンで運用士官をしていたそうで、
ビューロー大尉は巡航艦マウルブロンで砲術長をしていたそうだ。
3人とも暇だったので、此からのこととかイゼルローン時の事とかを話し合っていた。
特に面白かったのが、ベルゲングリューンの乗艦クロッセン艦長ダンネマン中佐の娘が評判の美人で3人から結婚を申し込まれて迷っている間に、ロイエンタール中尉という者にまんまと攫われた話だった。
その後の話は弄んでポイ捨てされたので、
怒った3人が決闘を申し込んだ挙げ句にロイエンタールの仲間3人と殴りあいになり、
ノックアウトされたそうだ。
2人や艦長や乗員と知り合いに成り色々話しながら、
再度艦を持てたら彼等と共に行きたいなと思ったが。
まさか直ぐにその願いが叶うとは思わなかった。
12月22日にオーディン軍事宇宙港到着後アデナウアー艦長達と別れの挨拶をして3人で軍務省人事局へ出頭した。
人事局の受付に行き、3人とも受付嬢に出頭命令書を渡すと「人事局長ハウプト中将閣下がお会いになります。局長室は三階の奥に有ります」と愛らしく案内してくれた。
3人とも顔を見合わせて、中将閣下が小官達のような者達に会うとは間違いじゃないかと聞いたが、
受付嬢が『確かに局長室へ出頭せよと連絡が有りました』と言う事で3人とも向かうことになった。
局長室に行くと部屋の中へ案内された。
局長室の待合室には副官だという大尉が一人しか居らず、
局長は奥の個室でお待ちですからと言われ3人で入室した。
「ドゥンケル少佐、はいります!」
「ベルゲングリューン大尉、はいります!」
「ビューロー大尉、はいります!」
部屋に入ると人事局長ハウプト中将閣下が待っていた。
中将は『良く来た』といい話を始めた、その話を聞き3人が3人とも驚きを隠せなかった。
「ドゥンケル少佐、ベルゲングリューン大尉、ビューロー大尉、本日卿等にここへ来て貰ったのは、卿等の新たなる配属先についてだ」
しかし人事局長自身が言う事はよほどのことしかないはずだがと、不思議がっていると。
「卿等は明年4月に竣工する新造戦艦の艤装委員として任命された、
配備先はローエングラム警備艦隊旗艦だ」
「新造艦でありますか」
「そうだ恐れ多くも皇帝陛下の御発案による新型艦だ」
3人とも皇帝陛下の御発案には些か考え込んでしまったようである。
それを見透かしたのか中将がフォローを入れてくる。
「陛下は御発案で設計は艦政本部がしている、」
しかしこの時中
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