暁 〜小説投稿サイト〜
とある3年4組の卑怯者
97 戦時中(あのとき)
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
させた人間達を抹殺する事を画策していた。電話が鳴り、各務田は応答した。
「何だ」
『永沢を逃がしました』
「は?ふざけんじゃねえ!このクズが!」
『ただ、途中で黒い高級車に乗せられました』
「ナンバーは確認したのか!?」
『は、はい・・・』
「じゃあ、その車を探せ!見つけたら何がなんでも止めろ!」
『はい!』
 部下は電話を切った。
(車に乗せられたという事はおそらく奴の知り合いか誰かの車か・・・。高級車って事はまさかあの金持ちの家の車か?)
 各務田も清水一の富豪であった花輪家の事はよく知っていた。何しろあの家の使用人も幾人かは徴兵されていた為である。そして当時花輪家の使用人の娘が父と別れて寂しいと泣いていた所を非国民として制裁のために殴り、蹴りつけた事があった。
(花輪家か、そういや奴の息子も今いるガキとダチだったっけな・・・。よし、押しかけてやるか!)
 各務田は動いた。
(永沢よお、あの時は火事で焼き殺そうと思ったけど、やっぱり直に殺した方が効率が良かったか・・・)
 各務田は家に待機している部下と共に外へ出た。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ