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やはり俺がネイバーと戦うのは間違っているのだろうか
12.一つの思惑と一つの真実
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えている。一時期こいつは新人王などと言われておりその頃にランク戦でボコって以来この態度である。
「菊地原、すみません。先輩」
 歌川遼。風間隊の良心(俺命名)である。よく菊地原が吐いた毒のフォローをしているよくできた後輩である。今度なんか奢ってやろうかな。
「おしゃべりはそこまでだ。まだ何か残っているかもしれない。比企谷、お前は先に帰って本部へ報告しておけ。何か見つかったら俺が後で報告しておく」
「わかりました。んじゃ、後お願いします」
 そして帰った後本部へ報告し、このことは極秘事項ということになり、二宮隊はB級降格。俺たちには守秘義務が課せられた。






 そして次の日の昼休み。
「‥‥‥はぁ」
「どうしたんです?溜め息なんか着いてたら幸福が逃げてきますよ。ただでさえ不幸体質なのに」
「いや、それに関してはもう遅いからあきらめてるんだが。一昨日に大志から、そして今度は鳩原さんの密航だぞ。何でこんな立て続けに面倒事がおこんだよ」 
 ピリリリリ、と携帯が鳴った。いやな予感がし、恐る恐る相手を確認すると、二宮隊隊長の二宮匡貴さんだ。
『比企谷。せめてワンコールがツーコールで出ろ』
 ふぇぇ。怖いよぉ〜。うんきもいな。止めとこう。でもマジ怖い。電話越しにギロッという、擬音が聞こえる。
「すんません、ニノさん。飯食ってたもんで」
『今夜の九時から空いてるか?』
「はい。うちは明後日まで入れてませんから」
 テスト勉強もあるためテスト勉強期間の最初の二日と最後の日は入れないようにしているのだ。体を休めてテストに備えることも大切である。
 恐らく、ニノさんは鳩原さんのことについてだろう。本人は否定するだろうが何やかんや言って鳩原さんのことを気にしていて、今回のことに一番納得していない人物だろう。
『そうか。今夜の九時に、エンジェル・ラダー 天使の階段、と言うところに来い。頼んだぞ』
 そう言うと電話は切れツーツーと音を立てていた。
 それにしてもエンジェル・ラダー、ねぇ。
「ニノさん何でした?」
「例の件で話があるから来てくれってさ」
「やはり、厄介なことになったかもですね」
 いや。確かにそうかもしれないが今回だけに限っては、
「こっちの追い風みたいだぜ?」



『あと、そういえば。前にエンジェル何とかって店から電話がかかってきたっす。エンジェルっすよ!エンジェル!絶対やばい店っすよ!』


 すべて繋がった。
 こっからは、俺たちのターンだ!

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