5話→高校と宇宙
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から。
(そう、でけえ怪我したのは確かに焦った。だが、俺は只では転ばない)
束はほとんどの人間には冷淡だし、自分のやることで何が起きても大概の事には心が痛まないが、どんなものにも例外は存在する。
俺と千冬が負傷する。というのもそれにあたる。
千冬に怒られるまでもなく、束が涙目で詫びた上で、甲斐甲斐しく新妻のように手当てをし初めた時、俺の心には感謝と同時に、この立場をどうやって上手くつかってやるかという思考が頭をよぎった。
(しかも、あの千冬さえもと当時は気をつかってたからな)
古今東西、事故などの負傷を伴う突発的なイベント系は女性と距離を縮めるのにピッタリなシチュエーションである。
当時の俺は思ったね。これ、チャンスじゃね。
鉄の女、千冬と、科学キチ束が今、この瞬間は、心に負い目を抱きながら、心配して『俺』を見ている。
こいつは使える、と。
これでも、中学では100人切りレベルで女を落とした経験を持つ俺である。
気心のしれた二人を、怪我を利用して二人きりのシチュエーションであったり、リハビリがてらデートしたり、看病してもらったり。
戦闘力の高さに相反して、コミュ力の低かった当時の二人をじっくりと料理していった。
機会があれば、詳しく話してやりたい。
あの二人が、ベッドの上でどう乱れるかも。
そう、宇宙空間での事故は、体には傷を残したが、個人的にはプラスの結果で終了できたのである。
報酬があれば、人は努力を進んでできるというのは本当だな。
怪我の後、正確に言うと、二人との粘膜的な付き合いの後、俺のISの技術は劇的に向上した。
自身のためのIS修行に、予期せぬ報酬が入ったからだ。
だが、まだ足りない。
転生して持ち越した学力を使って、本来勉強をしなければならない時間をIS操作に当てる日々。
そのハンデを背負ってなお、白いISを纏った千冬は、俺に勝ち越す。
当時はショックだったよ。流石に。
天才に挑む凡人の歩く道の過酷さに震えたもんさ。
だが、千冬を閨で抱きながら思った。
俺と同条件でISを操る千冬にもし勝ち越せたら。
その時俺は、IS使いの中で『最強』となるのではないか。
そう、俺はそこに劣等感だけでなく、希望を見た。
それからはある意味シンプルな日々だ。
女を抱き、ISで文句を言われにくい宇宙で破壊活動に勤しむ日々。
ああ、勿論、家族サービスという名の偽善活動もしてるぜ。
なんせ、一夏も、最近会った束の妹の箒、だっけか、実の姉よりも俺になついてるくらいだからな。はっはっは。
とと、ヤバイヤバイ。
迫る岩に慌てて現実に戻る。
別にMじゃねーから、痛いのは嫌いなん
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