0288話『村雨嬢の戸惑う心』
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れ以上には決してなれない事も自覚している。
それゆえの慰め合いの仲って言うのかしら?
そんな感じの子が多くいるのよね。
それを今目の前で見せられている。夕立と春雨は過去の例もあってそれはそれは仲がいい方だ。
「村雨? どうしたっぽい?」
「村雨姉さん……?」
「ううん、なんでもないわ」
二人が不思議そうに無言だったのだろう私に話しかけてきたから変に思われないように言葉を濁して紛らわした。
「それじゃ朝食を食べに行きましょうか」
「いくっぽい!」
「はい」
それで私達は食堂へと歩いていくんだけど目の前にちょうど由良さんが見えて私は本能から来る気持ちで由良さんに駆け寄っていき、
「由良さん! おはようございます」
「あ、村雨さん。それに夕立さんに春雨ちゃん。おはようございます」
「今日はどうしますか? なにか用はありますか……?」
「そうね……」
と、私から積極的に由良さんに話しかけるんだけど、別の意識では「ああ、私ももしかしたら提督とはそんな関係になれないから夕立や由良さんにそんな関係を求めているのかな……?」って思っていたけど、その気持ちはみんなには迷惑になるだろうから心の奥に閉まっておくことにした。
私はいつも通り騒ぐみんなを面白楽しく眺めてたまにからかいをいれる方が性に合っているのかもねって納得する事にしておいた。
少し胸の奥がズキッ!と痛んだのはきっと気のせいだから……。
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