第15話
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ている事を考えると、あまりにもタイミングが良すぎますね。」
リィンも頷いた後苦笑し、リィンの言葉にセレーネとアルティナはそれぞれ同意した。
「ギクッ……あはは、何のこと?」
「???」
「………………」
リィン達の言葉に対して一瞬表情を引き攣らせた後苦笑で誤魔化したエリオットの様子をユウナは不思議そうな表情で見つめ、クルトは静かな表情で見つめていた。
「まあ、それはともかく今はちょうど忙しくてさ。改めて連絡するけど会う時間は作れそうか?」
「うん、大丈夫だと思う。夜になっちゃいそうだけど。実はこれからここで―――」
「すみません、エリオットさん。子供達がそろそろ……」
リィンの問いかけに頷いたエリオットが説明をしようとしたその時シスターが近づいてきてエリオットに話しかけた。
「あ、はい。こちらは大丈夫です。――実はアルトリザスの子供達に演奏のコツを教える事になってさ。」
「わぁ……演奏教室ですか!」
「そうか……子供達も喜ぶだろうな。」
「ええ……先程の演奏もきっと観賞していたでしょうから、皆さん、首を長くしてエリオットさんをお待ちしているでしょうね。」
「ふふっ、君達は特別演習――――じゃなくて”特務活動”だったっけ。初日みたいだし、無理しすぎないように頑張ってね?」
その後エリオットは聖堂にある日曜学校で使われる教室を借りて子供達に演奏について教え始めた。
「大盛況ですね。」
「デビューしたばかりなのにあんなに人気があるなんて……」
「レコードの売り上げもかなり良いとは聞いたけど……」
エリオットの演奏教室を見守っていた生徒達はエリオットの演奏教室に多くの子供達や保護者達が集まっている様子を見て驚き
「ああ、先月出たデビューアルバムのことだな。」
「わたくしやお兄様も購入して観賞しましたけど、とても癒される演奏でしたわ。」
リィンの言葉に続くようにセレーネは微笑みながら答えた。
「ふふ、まさか皆さんがお知り合いだったなんて。―――お願いしていた物も無事採取されたそうですね?部屋で大司教がお待ちですのでよろしくお願いしますね。」
「あ、はい!」
「それじゃあ届けるか。」
その後薬草を依頼人である大司教に届けたリィン達はパルムに向かう為に駅に向かったが、脱線事故が起こった為しばらく列車は動きそうになく徒歩でパルムに向かおうとしたが、そこにセレスタンが現れ、列車の代わりの移動手段としてリィン達の為にハイアームズ侯爵が馬を用意したとの事で、リィン達はハイアームズ侯爵の好意に甘えて馬に騎乗してパルムに向かい始めたが、途中経過を報告する為に演習地に寄った。
午後12:50―――
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