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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0287話『精鋭「四水戦」抜錨開始!』
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「って、行ってる傍から突っ込まないの夕立!」

そんなこともあって少し危なかったけど、なんとか南方海域前面の敵深海棲艦の道中を潜り抜けてボスまで到達することが出来た。
何度か危ない場面があった。
なんてったって、普段は戦艦とかで来る海域だから私達駆逐艦や軽巡が来る場所じゃないから何度大破させられそうになった事か……。
それでもなんとか全員小破で耐えられたのは凄いと正直に思ったわね。
そしていざボスに挑んでみればなんとか勝利もすることが出来たので良かったと思う。
こういう時に私が改二になって先制対潜ができるようになっていたおかげで由良さんや夕立、秋月の三人が高火力で戦えたおかげなんだけど、私も活躍したかったなぁ……。

そして続くはサブ島沖海域。
ここはさすがに利根さんと筑摩さんでも荷が重いと感じたのか提督はイタリアさんとローマさんを入れてきた。

「それじゃよろしくお願いしますねー」
「やるだけやってあげるわ……よろしく」

イタリアさんとローマさんは性格がまるで反対な感じなんだけどやっぱり姉妹だからそれでも仲良さそうでよかったわ。
普段、私達はあんまり絡む人たちじゃないからこういう時に少しでも付き合いをよくしておくのもいいわよね。
そう思いながらも夜戦で私は照明弾を放っていた。
ここの海域はやっぱり夜戦が辛いから何度やるかも検討が付かないから気を引き締めてやっていかないとね。
道中で何回大破撤退するだろう……と恐怖を感じながらも進んでいくんだけど、

「あれ……? すんなりとボスまで来ちゃったわね」
「ぽーい……なんか今回は物足りないかも。川内さんじゃないけどもっと夜戦をしたいっぽい!」
「あはは……川内に聞かれたら大変そうな会話ね……でもすぐに終わってよかったじゃない? ね?」
「そうですよ。被害最小限に突破できたんですからむしろ良かったと思うべきです」

秋月のいう通りね。
イタリアさんとローマさんももともとそんなに乗り気じゃなかったのか二人してうんうんと頷いているし。
そんな感じでサブ島沖海域もクリアできた。
それで後はサーモン海域だけなんだけど、これに関しては特に特筆した出来事はなかった。
なんせ一番南方海域では楽園と言われている海域だから瑞鶴さんと翔鶴さんの装甲空母のお力を貰えてすんなりとクリアできたからだ。
それで私達は執務室へと戻っていった。

「みんな。任務終了だ。お疲れだったな」

提督がそう言って褒めてくれたのでやっと肩の荷が下りた感じで、

「やったー! 南方ソロモン方面での任務、成功です! 艦隊、全艦帰投! 由良さん……村雨、やりました」
「お疲れ様でした。村雨さん、お見事です。……本当にみんなで無事に戻れてよかったですね。ね?」
「四水戦、お預かりし
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